2023年11月4日、東京ビッグサイトで開催中のジャパンモビリティショー2023(11月5日(日)まで開催)にて、有力スタートアップ企業15社を集めた「Pitch Contest & Award」が実施された。グランプリ賞金1000万円と第一回優勝の栄誉、各部門賞それぞれ100万円(総額1200万円)を勝ち取った会社は…?
文、写真/ベストカーWeb編集部
■優勝はタクシーシェアサービス「NearMe」
約100社の応募の中から決勝に選ばれた15社が、3つのカテゴリーに分けて自社事業内容と解決可能な課題を3分間でアピール、審査員が点数をつけ、最も得点の高い企業が賞金1000万円を手にする「Pitch Contest & Award」、各カテゴリーそれぞれ「優秀賞」も賞金100万円で表彰される。
グランプリ獲得企業には、2025年に開催されるジャパンモビリティショーに出展する権利も与えられるとのこと。
エントリーした15社と3つのカテゴリーは以下のとおり(「※」が部門賞で賞金100万円、「※※※」が全体のグランプリ企業)。どこも目の付け所が斬新で、そのうえ「モビリティの未来を変える」という気概に満ちているので、ぜひ各企業の公式サイトを見てみてほしい。
【LIFE × Mobility 未来の暮らし】
ひとりひとりの日常の暮らしが、より快適に、より豊かになる未来
Global Mobility Service 株式会社(※)
株式会社 電知
株式会社 JOYCLE
SORA Technology 株式会社
株式会社 アラカン
【EXCITEMENT × Mobility 未来の感動】
エンタメやスポーツ、観光体験のさらなる進化。新たな感動・文化を創造する未来
akippa 株式会社
Carstay 株式会社
Landit 株式会社
株式会社 NearMe(※※※)
Pathfinder 株式会社
【INFRASTRUCTURE × Mobility 未来の社会基盤】
あらゆる可能性を守り、支え、維持し続け、誰もが自分らしく生き続けられる未来
インパクトサークル 株式会社
株式会社 パワーウェーブ
株式会社 Spectee
株式会社 ゼロボード
Zip Infrastructure 株式会社(※)
すでに社員数200名以上/年間売上数百億円の企業から、社員3名(社長含む)/年間売上ゼロの会社まで、さまざまな参加社が競い合うなか、皆さん熱い夢と希望を語る姿が印象的な、しあわせなイベントでした。
今回グランプリを獲得したのは、「株式会社 NearMe」。自宅と空港の間をつなぐタクシーに「シェア乗り」(タクシーに見知らぬ人と相乗りするマッチングサービス)を提供するサービスを展開しており、将来的には空港向けだけでなく、一般利用タクシーにも展開する構想があるとのこと。自社ブランドにこだわっているわけではなく、裏側を支えるデジタル技術を全国各地のタクシー会社に使っていただければ、と言っていたのが印象的だった。
シェアサービスや中古車マッチングなどさまざまな業種によるさまざまな新規提案があったなかで、個人的には「駐車場」とデジタルを組み合わせた仕組みのプレゼンスが非常に期待が持てるなと実感しました(akippaさんやLanditさん)。また、多くの企業がスマホアプリやAIでの評価分析を取り入れながらも、「リアルでの人と人とのつながり」を強調していたところも印象的だった。
優勝企業にはもちろん未来のモビリティ社会を大きく変え、支えていただきたいと感じたが、参加企業すべてにとって(ジャパンモビリティショーに来るような、クルマが好きなお客さん相手に)「自社サービスをアピールする場」であり、また(そういう場所で「アピールしたい」と考える、VCとも厳しいライバル企業ともすこし違った)「他の企業と連携するチャンス」でもあったところが、本イベントの本質と見ました。
あらためて「モビリティの可能性」、社会と人と、人と人との接合部としてのモビリティの道に明かりが灯ったようなイベントで、これ、ぜひ毎年やっていただきたい。
■Pitch Contest & Award部門賞
【LIFE × Mobility 未来の暮らし】部門 Global Mobility Service 株式会社
【INFRASTRUCTURE × Mobility 未来の社会基盤】部門 Zip Infrastructure 株式会社
■Pitch Contest & Awardグランプリ
【EXCITEMENT × Mobility 未来の感動】 株式会社 NearMe
【画像ギャラリー】未来を担うモビリティ系の「若い会社」有力スタートアップ15社が賞金1000万円と名誉を掛けてアピール合戦「Pitch Contest & Award」(2枚)画像ギャラリー
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