ノート、フィットらを1日借りて8000円。レンタカーをうまく借りる方法とは? 

CASE2 4人で旅行なら後席広々&荷物も積める「フィット」

「4人ぶんの荷物をきっちり積むための」積載性

 積載性はフィットの圧勝だ。燃料タンクを前席の下に設置したから荷室の床が低い。リアゲート開口部の下端も地上高が61㎝と低く、重い荷物も収納しやすい。

 荷室の奥行も充分。全長が4m以下なのに後席の足元も広く空間効率は抜群だ。後席は背もたれを畳むと大容量の荷室になり、座面を持ち上げると車内の中央に背の高い荷物を積める。

 2位はノート。荷室の奥行にゆとりがあり、リアゲート開口部の下端も低い。ただし後席を倒すと、広げた荷室の床に段差ができる。

 3位はスイフト。荷室の奥行が乏しく、リアゲート開口部の下端が地上から80cmあり高いので、荷物を収納しにくい。

 4位はデミオ。荷室の奥行が狭い。運転姿勢はペダルの配置を含めて自然だが、後席と荷室が犠牲になっている。

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 上がフィットの荷室で、下がデミオの荷室。フィットの荷室スペースは明らかにデミオより広く、低いので荷物の積み込みも楽チン。

「4人全員がゆったり移動するための」後席の居住性

 最も快適なのはノートだった。頭上と足もとはLサイズセダン並みに広く、シートアレンジが単純だから座面も適度に柔軟だ。

 2位はフィット。後席の頭上空間はノートを下まわるが足もとは広い。シートアレンジが多彩で柔軟性に少し欠けるが、4名乗車して、長距離を快適に移動できる。

 3位はスイフト。頭上と足もとが狭く4名で乗車すると窮屈に感じる。座り心地は適度に柔軟でシート自体はいい。4位はデミオ。頭上と足もとが狭く、着座位置も低いから腰が落ち込む、ウィンドウの下端が高く閉塞感も強い。

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 上がフィットの後席で、下がノートの後席。頭上空間はノートのほうが余裕あり。ただ、足もと空間はフィットもノート以上に広い。ともに後席の広さはデミオ、スイフトを大きく上回る

【結論】

 荷室の広さならフィット、後席の広さならノートと割れたが、3名以上の乗車を考えるとフィットが1位だ。後席の居住性と積載性は抜群で、動力性能、乗り心地、安定性も満足でき、総合評価が高い。

 ノートは2位。後席は最も快適で荷室も使いやすいが、動力性能や操舵感はフィットに負ける。

 ……ということで、CASE2のベストチョイスはフィットに決定!

CASE3 財布にやさしい経済性重視なら「スイフト」

ガソリン代を安く抑えるための「燃費性能」

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スイフトは、4台のレンタカー中、最も走行距離が多い4万9763km(他3台は4万km未満)で、条件的には最も不利だったが、燃費はナンバー1だった

 今回取材したのはレンタカーだから、車種によって状態が異なる。また、常にエアコンを作動させたから、数値が全般的に悪化した。従って目安と考えてほしい。

 1位は14.9km/Lのスイフトだ。カタログに載るJC08モードは20.6km/Lだから達成率は72%。5万㎞近く走っている車両だが燃料消費量は少ない。

 2位は13.4km/Lだったフィット。JC08モードは24.6km/Lだから達成率は54%だ。

 3位は12.6㎞/Lだったノート。JC08モードは22.6km/Lで達成率55%だ。

 4位は11.8km/Lだったデミオで、JC08モードは24.6㎞/Lだから達成率は48%となった。


 ちなみにレンタカー大手のニッポンレンタカーでは、デミオ、フィット、ノート、スイフトの4台とも同じ「S-Sクラス」で、料金もまったく同じ8748円(税込、24時間)だ。

 同じ料金のクラスでも、車種によってそれぞれ長所・短所が異なるもの。「愛車はこだわるけれど、レンタカーの車種には気を使っていなかった」という方は、目的に合わせて、車種指定で借りれば後悔しないレンタカー選びができるハズだ。

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