4月23日に始まる上海モーターショーで長安マツダのEZ-60がヴェールを脱ぐが、一足先に中国の工業情報化省が車両情報を公開した。それによればEZ-60の全長は4850mm、全幅1935mmでレクサスRX並み。次期CX-5と考えるにはデカすぎる?
文:ベストカーWeb編集部/写真:長安マツダ、中華人民共和国工業情報化部
プラグインハイブリッドのスペック判明
中国では国内販売されるクルマを審査し、その認可情報を随時公告している。今回は4月16日に発表された公告の中に、長安マツダが発売予定のEZ-60の情報があった。
それによれば、EZ-60のボディサイズは、全長4850mm、全幅1935mm、高さ1620mm。ホイールベースも2902mmという堂々たるもので、ほぼレクサスRX級の大きさだ。タイヤサイズは235/55R19だが、255/40R21というオプションも選べるようだ。
明らかでなかったパワーユニットだが、公開された情報は1.5Lガソリンエンジンを積むプラグインハイブリッドとなっている。PHEVのエンジン出力は72kW(98ps)とおとなしいが、モーターの最大出力190kW(258ps)と十分で、駆動方式はFR。このあたりはEZ-6も同様なので、おそらくBEVモデルが別に存在するのだろう。
意欲的に空力の向上をはかったボディは、過去にも紹介した通り。公開された画像からもフロントボンネット前端がフィン状になっていることが視認できるし、Dピラーにも空気を取り込むスリットがある。こういった処理は各部の冷却や航続距離に大きく貢献するはずだ。
欧州では「CX-6e」として発売か?
EZ-60は、一足先に発売された電動セダン「EZ-6」と同じ長安汽車製の電動プラットフォーム「EPA1」を使用している。EZ-6も全長4.9m超と大柄だったから、EZ-60がある程度大型であることは予想が付いたが、一部で期待された「これが次期CX-5では」という予想は覆されることになりそうだ。
とはいえEZ-60のデザインは今後のマツダSUVへと受け継がれるはず。次期CX-5が同種の「攻めた」デザインで登場することは、大いに期待していいだろう。
気になる日本導入だが、EZ-6同様欧州へ輸出されることはほぼ確実ながら、日本へ来るかどうかは現時点では未定。
ちなみに欧州ではEZ-6が「MAZDA 6e」を名乗っているため、EZ-60は「CX-6e」を名乗るものと思われる。商標を検索してみると、欧州や日本ですでにこの名前をマツダが登録済なのが分かる。
さらなる情報は4月23日に幕を開ける上海モーターショーで判明する。追加のサプライズに期待しよう!
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