ひと味違うe-POWER
ノートe-POWERのドライブモードには、ノーマルのDとB、そしてスポーティなSとECOの4モードがある。e-POWER NISMOは、専用チューニングコンピューターを搭載して、ECOモード以外の走りを強化している。
特に、発進加速や低速域からの加速レスポンスが力強い。アクセル全開で高速域に達してしまえば、最高出力&最大トルクは基準車と変わらないが、スポーツモードではレスポンスと加速性能が明らかに強化されている。
コーナーからの立ち上がり加速が気持ちよく、踏みすぎ注意である。
e-POWERの醍醐味は、アクセルワンペダルによる速度コントロールが可能な点だ。そこで、NISMOは加速性能だけでなく、減速域もチューンされている。
ノーマルでは低速になるにしたがって回生ブレーキが強くなるが、NISMOでは高速域から同じテンションで回生ブレーキが作動する。
つまり、アクセルを離せば、どの速度域からでも高い回生ブレーキ(最大0.15G)が得られ、回り込んだコーナーでのアクセルON/OFFで威力を発揮。コーナリング中、アクセルだけでもハンドリングをコントロールできる。
リーフと同じパワーユニットを搭載し、リーフよりも約130㎏も軽量ゆえに、その走りは軽快でスムーズ。
とはいえ、ノートの基準車よりは約100㎏重いため、フロントエンドのバンパー内にクロスバーを採用し、フロアトンネルにもトンネルステーを追加して剛性を高めている。
これらによって操舵に対する応答性もよく、素直にロールする。サスペンションは、フロントはスタビ径のサイズアップと、リアは約30%スプリングレートを固めている。
もちろんダンパーも外筒径をアップして減衰力をチューン。これらのチューニングを担当したのは、日産の匠集団ともいえるオーテックジャパン。すばらしい仕上がりだ。
ノート e-POWER NISMO 主要諸元
- 全長×全幅×全高:4165×1695×1530mm
- ホイールベース:2600mm
- 車両重量:1250kg
- 駆動方式:前輪駆動(FF)
- 乗車定員:5名
- エンジン種類:1.2L直列3気筒DOHC(発電用)+EM57(駆動用モーター)
- モーター最高出力:109ps/3008-10000rpm
- モーター最大トルク:25.9kgm/0-3008rpm
- トランスミッション:―
- 燃費:―[JC08モード燃費]
- タイヤサイズ:185/65R15(前後)
- 車両本体価格:245万8080円(税込み)
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