ノート e-POWER NISMOの走りは痛快そのもの! 試乗レポート!!

ひと味違うe-POWER

 ノートe-POWERのドライブモードには、ノーマルのDとB、そしてスポーティなSとECOの4モードがある。e-POWER NISMOは、専用チューニングコンピューターを搭載して、ECOモード以外の走りを強化している。

 特に、発進加速や低速域からの加速レスポンスが力強い。アクセル全開で高速域に達してしまえば、最高出力&最大トルクは基準車と変わらないが、スポーツモードではレスポンスと加速性能が明らかに強化されている。

 コーナーからの立ち上がり加速が気持ちよく、踏みすぎ注意である。

 e-POWERの醍醐味は、アクセルワンペダルによる速度コントロールが可能な点だ。そこで、NISMOは加速性能だけでなく、減速域もチューンされている。

 ノーマルでは低速になるにしたがって回生ブレーキが強くなるが、NISMOでは高速域から同じテンションで回生ブレーキが作動する。

 つまり、アクセルを離せば、どの速度域からでも高い回生ブレーキ(最大0.15G)が得られ、回り込んだコーナーでのアクセルON/OFFで威力を発揮。コーナリング中、アクセルだけでもハンドリングをコントロールできる。

 リーフと同じパワーユニットを搭載し、リーフよりも約130㎏も軽量ゆえに、その走りは軽快でスムーズ。

 とはいえ、ノートの基準車よりは約100㎏重いため、フロントエンドのバンパー内にクロスバーを採用し、フロアトンネルにもトンネルステーを追加して剛性を高めている。

 これらによって操舵に対する応答性もよく、素直にロールする。サスペンションは、フロントはスタビ径のサイズアップと、リアは約30%スプリングレートを固めている。

 もちろんダンパーも外筒径をアップして減衰力をチューン。これらのチューニングを担当したのは、日産の匠集団ともいえるオーテックジャパン。すばらしい仕上がりだ。

モーター、エンジンの仕様は、標準のノートe︲POWERと同様となっている
モーター、エンジンの仕様は、標準のノートe︲POWERと同様となっている
NISMOならではの車体剛性UP、エアロダイナミクス、専用の足回りが採用されている
NISMOならではの車体剛性UP、エアロダイナミクス、専用の足回りが採用されている
リアバンパー、リアバンパースポイラーなどの形状に、スーパーGT仕様のGT-Rに採用されている空力技術を投入。基準モデルに対して約30%ダウンフォースを向上させ、ゼロリフトを実現。タイヤの接地力をUPさせることができ、低速走行から高速走行までしっかり感のあるハンドリングを実現している
リアバンパー、リアバンパースポイラーなどの形状に、スーパーGT仕様のGT-Rに採用されている空力技術を投入。基準モデルに対して約30%ダウンフォースを向上させ、ゼロリフトを実現。タイヤの接地力をUPさせることができ、低速走行から高速走行までしっかり感のあるハンドリングを実現している

ノート e-POWER NISMO 主要諸元

  • 全長×全幅×全高:4165×1695×1530mm
  • ホイールベース:2600mm
  • 車両重量:1250kg
  • 駆動方式:前輪駆動(FF)
  • 乗車定員:5名
  • エンジン種類:1.2L直列3気筒DOHC(発電用)+EM57(駆動用モーター)
  • モーター最高出力:109ps/3008-10000rpm
  • モーター最大トルク:25.9kgm/0-3008rpm
  • トランスミッション:―
  • 燃費:―[JC08モード燃費]
  • タイヤサイズ:185/65R15(前後)
  • 車両本体価格:245万8080円(税込み)

新車不足で人気沸騰! 欲しい車を中古車でさがす ≫

最新号

新型プレリュード仮想カタログほか、スポーツカー好き大歓喜情報満載!ベストカー12月10日号発売中!!

新型プレリュード仮想カタログほか、スポーツカー好き大歓喜情報満載!ベストカー12月10日号発売中!!

 ベストカーWebをご覧の皆さま、ちわっす! 愛車がどれだけ部品を交換してもグズり続けて悲しみの編集…