2025年9月1日にビッグマイナーチェンジが行われたアクア。フロントマスクはまんまプリウスだが、中身は想像以上に凄かった。しかもこれで最上級グレードのZは前モデルから25万9800円のアップながら282万4800円と300万円以下。しかもかゆいところに手が届く、おもてなしの豪華装備が付いているのだった。それはどんな装備?
文:ベストカーWeb編集部/写真:トヨタ
アクアがプリウス顔になったけど中身はどうなの?
2025年9月1日にビッグマイナーチェンジし、「ミニプリウス」といってもいいほどの激変ぶりが話題となっているアクア。
フロントマスクはプリウスに似たハンマーヘッド顔になったものの、左右ヘッドライトを繋ぐセンターランプ・LEDアクセサリーランプ(Zグレードのみ)にしたことで、プリウスとちょっぴり差別化が図られているところが嬉しい。
一方、リア回りはピアノブラックのガーニッシュが装着された程度だが「変わった感」は充分出ている。
センチュリーに装備された思いやり装備のスムーズストップ機構
ここで、ビッグマイナーチェンジしたアクアの注目装備・機能を3つピックアップしてみた。
ベテランドライバーなら同乗者のことを考え、信号待ちなどではなるべくショックを与えないように慎重に、丁寧に停まることを考えている。しだが、運転に慣れていない人は、この気遣いは至難の業といえる。
これをクルマが勝手にやってくれるのが、今回、アクアに装備されたスムーズストップ制御だ。センチュリーやアルファード&ヴェルファイアのPHEVモデルに装備された、おもてなし機能である。なんと、トヨタのコンパクトカー初の機能だから驚き!
今回、異なる領域で経験を積んできたトヨタの開発チームが、“上質・先進”というキーワードを具現化するため、アクアへの搭載を決意。
開発チームは「コンパクトカーに搭載する上で初めての課題も多く、不安もありましたが、こだわりを持ったメンバーで何度も試乗し、制御の改良を重ね、満足のいく乗り味を実現しました」とのこと。
具体的には停止直後の車両の揺れ動きを抑え、乗員の姿勢変化を低減するよう補助する。しかし、ブレーキペダル操作の不足を補う機能ではなく、ブレーキペダルをゆっくり踏んだ時には作動しない。
それにしてもファミリーユースの多い、コンパクトカーによくぞ搭載したものだ。きっと、奥さん思いの愛妻家や、小さいお子さんを持つファミリー層にウケるに違いない(もっと他の車種に付けてほしい!)。
電気式ブレーキ+オートブレーキホールド機能が嬉しい!
続いて、全車標準装備となった、電気式ブレーキ+オートブレーキホールド機能もトピックス。これまでのアクアは足踏み式ブレーキだったから電気式パーキングブレーキを待ち望んでいた人も多いハズ。
オートブレーキホールドは停車時にブレーキペダルから足を離しても停止状態を維持してくれるため、渋滞時や信号待ちでの負担が軽減。エンジンスイッチをOFFにしても作動スタンバイが維持されるため、運転するたびに設定を変更する必要がなく便利。
今回、アクアにこのオートブレーキホールドを搭載するにあたり、開発チームは市場のビッグデータ解析やユーザーの実体験をもとに従来の設計指標を見直し、停車・発進時の「なめらかさ」を追求し改良。
停車時のスムーズストップ制御だけでなく、発進時のブレーキホールドの改善を含めた「減速→停車→発進」の一連の流れ全体で上質な走りを実現。リリースする時のショックが大幅に低減しているというから、早く味わってみたいものだ。




























コメント
コメントの使い方合理的で冷静な日本人にとって、5ナンバーサイズの小ささは「積極的に選ぶべき長所」なのです。
そしてプリウスはそもそも競合ではないでしょう。欧州コンパクトやノートオーラといった、小さな高級感系にガチでぶつけてきた。
デザインは嗜好次第ですが、中身では圧倒的優位に立ちましたね。試乗予約中です