8月末、472.41km/hというあきれる記録を出したばかりなのに、たった1カ月で記録更新とは……。BYDのハイエンドブランド「仰望(ヤンワン)」が開発したスーパーカー「U9 Xtreme」が、最高速度記録496.22km/hをマークした。さらにニュルブルクリンク北コースでも6分59秒157を記録し、圧倒的な速さとサーキット性能を証明した。
文:ベストカーWeb編集部/写真:BYD
【画像ギャラリー】U9 Truck EditionとU9 Xtremeをここから比較してみて!(6枚)画像ギャラリー496.22km/h! EV最速を一気に塗り替えたU9 Xtreme
ドイツ北西部パーペンブルクにあるATP試験場で、仰望のU9 Xtremeは最高速度496.22km/hを達成。8月に「U9 Track Edition」が打ち立てた472.41km/hをあっさり更新してしまった。それだけじゃない。ニュルブルクリンク北コースでは6分59秒157のラップタイムを刻み、サーキットマシンとしての実力も示したのである。
U9 Xtremeは、世界初の量産型1200V超高電圧プラットフォームを搭載し、3万回転で回る高性能モーターを4基採用。総出力は3000PS超、パワーウェイトレシオは1217PS/tに達する。e4プラットフォームと電制サス「DiSus-X」による高度な車体制御も加わり、最高速とラップタイム(加減速)という相反する性能を同時に引き出すことに成功した。
世界限定30台で市販!
この驚異的なパフォーマンスを支えるのが、専用設計の冷却システムとサーキット仕様のブレードバッテリーだ。従来比133%の効率を誇る冷却性能により、極限域でもピークパワーを安定的に維持する。
また、新開発のチタン合金カーボンセラミック制動システムは177カ所のブレーキングポイントで安定した制動力を発揮し、ニュル北の過酷な条件下でも性能低下を見せなかった。
さらに佳通(Giti)タイヤと共同開発した専用セミスリック「GitiSport e·GTR² PRO」を装着。超高強度アラミド繊維や強化構造によって500km/h域の形状変化を抑制し、超高Gでの旋回も安定してこなす。
驚くことにこのU9 Xtreme、世界限定30台で市販されるという。現時点では価格などは明らかではないが、最新テクノロジーとコレクターズアイテム的価値を兼ね備えた、まさに究極のEVスーパーカーといえよう。








コメント
コメントの使い方これは賞賛されるべきです。相手を認めて初めて、自分側に足りない点や伸びる点が見えてきます。
この前代未聞の速度域でも、足回りや駆動系など含めてしっかり機能していたという事実。それがなければ速度記録は不可能です。
BEVはおいといて、素晴らしい技術なのは間違いありません。認めて、悔しい、じゃあ何で勝とうか、の順です。