新型リーフがついに発表された。ベースグレードとなる「B7 X」の価格は518万8700円。単純な価格だけ考えると「高い」とも思えるが、航続距離や装備を考えるとしっかり進化の跡がうかがえる。さらに2026年には廉価版も登場しそうとくれば、検討の価値ありじゃない?
文:ベストカーWeb編集部/写真:小林岳夫
【画像ギャラリー】クロスオーバーになった新型リーフをたっぷり見て!(10枚)画像ギャラリー補助金を考慮すると実質価格は約430万円!?
改めて新型リーフの価格だが、ベースモデルの「B7 X」が518万8700円、豪華版の「B7 G」が599万9400万円となる。
これを単純に先代リーフと比べてはいけない。先代モデルには「40kWh」のと「60kWh」(e+)という2つのバッテリーラインナップがあるから、78kWhの新型は先代リーフの60kWh版と比べるべきなのだ。
ということで先代リーフの「e+ X」の価格だが、525万3600円。つまり新型リーフは先代よりバッテリー容量を3割増やし、最大航続距離を702km(※先代は450km)まで高めたうえで、価格を約6万5000円抑えたということができる。
国からの補助金を先代と同じ89万円と仮定すれば、新型の価格は約430万円。なかなか現実味のある数字ではなかろうか。
ちなみに700km超という最大航続距離だが、テスラのモデル3ロングレンジAWDがほぼ同等だったものの(706km)、10月に改良されて766kmまで数字を伸ばしてきた。とはいえ、そちらの価格は621万9000円だから、新型リーフのコスパのよさは理解できる。長距離ドライブ派にとって、この足の長さは無視できないはずだ。
来年には50kWh版の「B5」が登場する?
ベースモデル「B7 X」の装備だが、基本的に不満はない。12.3インチのデュアルディスプレイやナビと連動してバッテリーマネジメントまで行う「NissanConnectインフォテインメントシステム」「インテリジェントアラウンドビューモニター」「プロパイロット」も標準だからだ。
逆に上位の「B7 G」との違いだが、テールランプの造形がシンプルになること。アルミホイールが19ではなく18インチとなること、シート素材が合皮ではなくファブリック、前席シートスライドが手動、BOSEパーソナルプラスサウンドシステム&10スピーカー未装着、回生ブレーキのパドルシフト未装着などがある。いずれも「ワンモアプラス」的なものだから、堅実派ならば割り切れる装備といえそうだ。
さて、冒頭で「先代リーフには40kWhと60kWhがあった」と述べたが、「新型には40kWh版はないのか」と思う人もいるだろう。答えは「ある」。ただし発売は2026年中頃となりそうだ。
その根拠となるのが、アメリカでアナウンスされている「S」という廉価グレードの存在。こちらは52kWhというワンランク小さなバッテリーを積み、フロントモーターの出力も130kW(約178ps)に抑えられる(B7のモーターは160kW=約218ps)。航続距離は233マイル(約359km)。
つまりこいつが日本で40kWh版ではなく50kWh版、すなわち「B5」として登場しそうだが、価格は十分期待できそうで、先代リーフ「X」の408万1000円を切ってくる可能性は十分ある。「もっとベーシックなリーフをお探しの方には待つ価値のある1台といえよう。












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