図太いトルクと静かさがストレスを減らしてくれる
前述した「ディスプレイオーディオがない」という件だが、音楽を聞きたいときはどうればいいのだろう。実はホンダは、すごい対応を考えていた。
なんとGグレードは車両そのものにブルートゥース受信機能があり、スマホに入っている音楽アプリやradiko(ラジコ)の音声をスピーカーから流せるのだ。
これがことのほか便利で、ブルートゥースさえつながっていればクルマのパワーをONにした瞬間から音楽が聴ける。音量調整や曲送りもステアリングスポーク部のスイッチでできるから、運転中の安全度も高いと感じた。
首都高速の入り口を見つけたので乗ってみた。ここでうれしかったのがモーターのずぶといトルク。料金所からの加速で心のゆとりが違う。
エンジンを積む軽自動車だと、アクセルを深々と踏み込んで緊張する場面だが、N-ONE e:はトルクの絶対値がデカいのでわずかなアクセル操作でスピードがぐんぐん乗ってくれる。ストレスになるエンジン音の高まりもないから合流でも落ち着いていられるのだ。
電動化は軽自動車を変える!
乗り心地のよさは速度域が上がっても変わらず。段差の継ぎ目などを拾ってもショックを丸くいなしてくれて、軽自動車に乗ってることを忘れるような乗り味だ。しかも重量物のバッテリーが床下にあるので安定感が高く、車線変更やカーブでもタイヤがしっかりふんばっていることを感じとれた。
試乗を終えた印象だが、「EVは軽自動車を変えるんじゃないか」という思いを新たにした。軽自動車にはサイズやパワーの制限があるが、EVの持つ重量感とトルク感は、その縛りをやすやすと越えてしまうからだ。
登録車のようなしっとりした乗り心地。モーターの湧き出るようなトルク感と静粛性。これは今までの軽自動車が望んでも手の届かないものだった。N-ONE e:にはそれがある。次の愛車を検討している人は、ぜひ一度、N-ONE e:を試乗してみることをオススメする!


コメント
コメントの使い方ホンダEV初のシングルペダルコントロールは、N-ONE e:ではなくHonda eです。
シングルペダルコントロールはホンダのEVで初と書かれていますが、Honda eにも付いていたのでN-ONE e:が初ではありません。
EVは軽自動車を(さらに高額化して庶民の乗り物じゃないように)変える!!