欧州車では当たり前のダウンサイジングターボ。日本でも徐々にラインナップが増えてきているが、燃費アップに効果があるのだろうか?
文:ベストカー編集部
ベストカー2016年5月10日号
国産車の新旧モデルで比較してみた
近年、日本でも注目が集まるダウンサイジングターボ。そもそもターボといえば、走りの性能をアップさせるための手法だったが、ダウンサイジングターボはむしろ燃費の効果を狙って導入されたもの。
はたしてその効果はあるのだろうか? 実際にダウンサイジングターボ化された国産4車のJC08モードの燃費値を参考に、どんなものかを探ってみたい。
排気量を小さくしながらも、同等の動力性能を出すのが、ダウンサイジングターボの狙い。
というわけで、ほぼ同じくらいのパワー&トルクのNAエンジンと、ターボエンジンの燃費数値を比べる方法で調べてみた。そのデータが下記の表。
今回調査した車種のなかで、最も比較しやすかったのがステップワゴン。
現行の1.5Lターボは150ps/20.7kgmで旧型2L NAモデルは150ps/19.7kgmとほぼ同じ出力性能。
サイズ、重量、ボディ形状もほぼ同じとあって、ターボ化することでどのくらい燃費がよくなるかを知るのに格好の素材となった。JC08モード燃費は1.5Lターボが16.0km/L、2L NAが14.8km/Lで、約8%燃費が向上している。
クラウンやスカイラインなど、そのほかに挙げた車種は、大幅にパワー差があるなどして、純粋なダウンサイジングターボの効果だけを評価するのは難しいが、全体として見ると、燃費への効果はそれほど大きくない?
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