5ドアのジムニーノマドが1月30日に発表となった。発売は4月3日。ノマドといえばエスクードノマドを思い出す人も多いだろう。さて、3ドアのシエラと5ドアのノマドはどこが違うのだろうか?
文:ベストカーWeb編集部/写真:森山良雄、ベストカーWeb編集部
3ドアのシエラと5ドアのノマド、どこが違うの?

日本では3ドアよりも5ドアが圧倒的に人気なだけに、5ドアの発売が切望されていた。ジムニー、ジムニー3ドアの開発当初から、5ドアが計画されていたかと思いきや、ユーザーから「リアドアがあれば乗り降りがしやすい」、「ファミリーで乗りたい」そんな声が多く寄せられてノマドが誕生したという。
発表会場では、ノマドの車名は鈴木俊宏社長自身が命名したというエピソードが披露された。「コンパクトSUVの開拓車となったエスクードのイメージにジムニーを重ねたかったから」という。奇しくもジムニーノマドが発表された1月30日は故鈴木修氏の誕生日。アルト、ワゴンR、ハスラーなど世のニーズを的確に読み、大ヒット車を生み出してきた故鈴木修氏も喜んでいるに違いない。
初代エスクードが登場した2年後の1990年に、ロングボディの5ドア、エスクードノマドがデビュー。3ドアモデルに対して全長を415mm、ホイールベースを280mm延長。ボディサイズは、全長3975×全幅1635×全高1700mm、ホイールベース2480mm。3ドアのエスクードもよかったが、紺メタのノマドが頭のなかに強く残っている。カッコよかった……。
ジムニーノマドのボディサイズは全長3890×全幅1645×全高1725mm、ホイールベース2590mm。3ドアのジムニーシエラに比べ、全幅は同じだが、全長が340mm長く、全高が5mm低く、ホイールベースは340mm延長した2590mm。
ジムニーといえば悪路走破性の高いラダーフレームが採用されているが、ノマドにはそれをベースに、フレームを延長し、センタークロスメンバーおよびサイドフレームリーンフォースを追加し、十分な強度と剛性を確保したノマド専用ラダーフレームを採用。
そのほか、リアプロペラシャフトの長さおよび直径を拡大、放熱効果の高いフロントブレーキのベンチレーテッド化、フロントサスペンションはコイルのばね定数を調整し、ショックアブソーバの減衰力特性の最適化&スタビライザー径の拡大、ATの高強度化などの改良が加えられている。
5ドア化にあたって気になるのは、ホイールベースの延長によってオフロードの走破性が落ちるのでないかということ。いかにオフロード性能を落とさずに、リアドアの乗降性や後席の居住性をいかに両立させるか、せめぎ合いだったという。
アプローチアングル36度、デパーチャーアングル47度は変わらないものの、ランプブレークオーバーアングルのみ3度低い25度とし、最低地上高はシエラと同じ210mmと本格的なオフロード性能を維持している。
ホイールベースを延長したことにより、オフロードコースでのアンジュレーションでは挙動変化が少なくなり、高速道路の継ぎ目などではピッチングが減ってシエラよりも乗り心地が向上しているという。
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