「現場」は必死にクルマを作っている、がんばれ日産
総じて、NV200バネットの一部仕様向上は“働く”と“遊ぶ”の二刀流をより明快にした内容だ。運転支援や視認性、操作性に手を入れ、シート快適性と衛生面も強化。そこにアウトドア志向の新グレードで楽しさを加え、特装のメニューまで横断的にブラッシュアップ。地味に見えても、使うたび、積むたび、泊まるたびに効いてくる。実直なクルマが実直に進化した。こういうのが大事なんですよね! ……と自動車情報専門メディアとしては声を大にして言いたい。
先頃、日産は2025年度上期で(半期で)約2200億円規模の赤字を公表、横浜グローバル本社売却も発表している。もちろん財務は大変な状況にあり、リストラや工場閉鎖は深刻な影響を及ぼすだろう。厳しいことは承知で、粛々と進めていただきたい。
いっぽうで、今回のNV200バネット改良のような、地道な「足元のプロダクトの商品力向上」を愚直に積み重ねる姿勢はクルマ好きとしてしっかり評価したい。
「現場」にとっては何千億円の赤字が積みあがっていたとしても、目の前のユーザー、目の前のクルマに向き合う日々が続くし、それだけが日産復活への道筋ともいえる。頑張れ日産、復活の号砲を待っているぞ。
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