SUVのプラグインハイブリッドとして圧倒的な完成度を誇る三菱アウトランダーPHEV。
そんなアウトランダーPHEVがマイナ−チェンジを受けた。一見すると派手な変更はないようにも思えるが、見えないところでかなりの進化を遂げているのが特徴。そんなアウトランダーPHEVの3つの「イイネ!」を紹介しよう。
文:ベストカーWEB編集部/写真:池之平昌信
乗り味の洗練がとっても「イイネ!」
アウトランダーPHEVは発売から4年が経過するが毎年少しずつ小さな変更を繰り返して、モデルとしての魅力を磨き続けている。
迫力のあるダイナミックシールドをまとったアウトランダーは、今回のマイナーチェンジでは「中身」の進化を大幅におこなった。
まず大きなトピックとしてはSエディションへのビルシュタインの設定。ランエボでもおなじみのビルシュタインが設定されたことで、全高のあるアウトランダーPHEVながらしっとりした乗り味を実現している。
また他グレードでもショックアブソーバーのバルブの構造を見直し、減衰力をチューニング、さらにリア回りのブッシュを変更したことで、操縦安定性をアップさせている。
実際に乗ってみると足回りの「角」がとれて、スムーズにサスペンションの動きを感じる。
さらにステアリングの動きが非常に”ドッシリ”しているのもいい。フワフワしたステアリングフィールだと、大きなSUVでは心もとない。
まるで欧州車のような”ドッシリ感”で、長距離ドライブもきっとラクラクこなしてしまうだろう。試乗してみると乗り味の意味がわかるはず。
また上級グレードのSエディションには構造用接着剤も採用。岡崎工場に塗布専用のラインを設けるほどだ。
Sエディションにも試乗したが、その乗り味はノーマルグレードと比べると”ガッシリ感”がより強く感じられる。楽しく走りたいパパにはSエディションを積極的に選ぶ価値があるはずだ。
EVとしての進化も「イイネ!」
アウトランダーPHEVの特徴でもあるEVとしての一面。もちろんエコという点でもずば抜けているが、もうひとつ特徴を挙げるとすればその静粛性だろう。
EV走行時の加速音は非常に静かで、寝ている同乗者を起こしてしまうなんてことも減るだろう。
そんなEVの一面を強化するモードがMC後のアウトランダーPHEVには装着された。それが「EVプライオリティモード」。このモードはエンジンを始動させることなく、EVとして走行できるモードだ。
これまで実装されていなかったが、ユーザーからの声をフィードバックして装備された。早朝のゴルフ、深夜の釣りなどさまざまなホビーに活用されるアウトランダーPHEVだけに、近隣住民への騒音を心配するユーザーも多い。
そんなユーザーからの声に三菱が応えた形だ。
また充電時間の短縮も大きなトピックだ。これまで80%までの急速充電が30分かかっていたのが、約25分までに短縮した。
これは時間課金制の急速充電器での使用にも有利。「たった5分の短縮?」と思うかもしれないが6回の充電で1回分の元がとれてしまう。
EVではなくガソリンでも走れるプラグインハイブリッドだけに、SAやPAの急速充電器を使うことを憚るユーザーも多いそうだが、この5分の短縮で気兼ねなく充電ができそうだ。
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