新型シビックタイプR 国内初試乗! FFニュル最速は新型でも最高だった!!


ナゾのテスト車両。DCT採用でなんだかいいぞ!!

 タイプRの話に傾倒してしまったが、今後はほかのホンダのラインアップの乗り味にも大きな動きがあるかもしれない。というのもタイプRの試乗と同時におこなわれた「テスト車両」の試乗で、大きなインパクトを受けた。

 この開発車両の外観は9代目のシビックだが、市販車となにが違うかは秘密だそう。

 トルク感や過給音からエンジンは2Lクラスのターボのようだ。きっと中国向けSUVのアヴァンシア用あたりのエンジンだろう。

 そしてすぐ気付いたのがトランスミッションがCVTではないこと。そう、DCTを搭載しているのだった。段付きの演出ではなくしっかりした変速を感じる。

 DCTというとフィットハイブリッドのi-DCDを思い起こすが、根掘り葉掘り聞くと「アキュラに積んでいるものをですね……」とかなり小声で開発者が答えてくれた。

 アキュラというからには、アキュラILXなどに搭載される8速トルコン付きDCTだろう。小気味いい「コクッ」という変速ショックがいい。このスムーズな繋がりからトルコンが付いているのは間違いなさそう。

 シフトレバーを「S」にすると変速ショックは強くなる。そしてDCTらしくダイレクト変速でスパスパとギアが上がっていく。これは気持ちいいぞ。

 ステアリングにもなにかしらの「仕掛け」があるようだが、全体としてクルマ好きが好む味付けになっている。

 もちろんこのクルマが万人受けするとは思わないが、ひとつの選択肢としては大いに「あり」だと感じた。

 開発者からは「意のままに操る」というキーワードが出てきたり、なんだかマツダの「人馬一体」を少なからず意識しているのかとも感じた。

 とはいっても、そのような動きはクルマ業界としてはウェルカムのはず。タイプRのような尖ったクルマもいいのだが、ぜひノーマルモデルにもこのような楽しいクルマが出てくると「ホンダらしさ」の復権にもなるのではないだろうか。

ベールに包まれた開発車両。DCTの味付けはエンジンブレーキの効きも含めてクルマ好きにはたまらないものだった。どんなクルマにこの技術が応用されるのか、いまから楽しみだ