日産新型SUV キックス 2WDのみ275.9万円で6月24日発売決定

1グレード構成で注目の価格は275.9万円から!

仕向け地によっては1.5Lガソリン車も展開するキックスだが、日本仕様はe-POWER専売となることが決定

 キックスは、タイの工場で生産される輸入車だから、グレード構成はシンプルだ。エンジンは前述の通りe-POWERのみで、ガソリンエンジン車は用意されない。駆動方式も前輪駆動の2WDに限られ、SUVでも4WDの設定はない。

 グレードは「X」のみで、これに内外装が2トーンに変更される仕様を加える。

 価格は「X」が275万9900円、「2トーン仕様」は286万9900円だ。衝突被害軽減ブレーキなどは標準装着されるが、アラウンドビューモニターやインテリジェントルームミラーは、セットオプションの設定になる。

 販売店では「これらをオプション装着している価格が300万円少々の仕様を重点的に生産するので、非装着車を注文すると、納期が伸びる可能性もある」と指摘した。

ヴェゼルなど競合車と比べたコストパフォーマンスは?

サイズ・価格で見ても最も好敵手となりそうなのがホンダ ヴェゼル。キックスの相対的なコストパフォーマンスは果たして?

 ちなみにライバル車になるヴェゼル ハイブリッドの価格は、「ハイブリッドX ホンダセンシング」が258万6018円、「ハイブリッドZ ホンダセンシング」は276万186円だ。「Z」ではシート生地が上級化してルーフレールも追加され、荷室のボードなども備わる。

 キックス e-POWER「X」の装備は、内容は異なるものの、装備水準としてはヴェゼル「ハイブリッドZ ホンダセンシング」と同等だ。アルミホイールやLEDヘッドランプなどは標準装着される。

 C-HRハイブリッドは、ベーシックな「S」が273万円、上級の「G」は299万5000円だ。キックス e-POWERに比べて少し割高な印象も受けるが、C-HRは8インチディスプレイオーディオを全車に標準装着するなど、基本的な装備を充実させた。

 また、身内の日産ノートでは、e-POWERの上級グレードになるメダリストが239万6900円だ。これに比べるとキックスe-POWERは36万円ほど高い。ミドルサイズSUVの日産エクストレイルは、2Lノーマルエンジンの「20Xi」(2WD)が304万5900円だ。

 ハンズフリー機能を装着した電動リヤゲート、ルーフレール、プロパイロットなど装備を充実させ、価格はキックスe-POWER「X」が約29万円安い。

リアハッチゲートにも「e-POWER」のバッジ。日本に導入されるのは当初2WDだけとなるが、この割り切った戦略が吉と出るか凶と出るか。日産にとって久々の大物新車といえるだけに期待は高い

 このように見てくるとキックスe-POWERは、コンパクトSUVの価格帯を守りながら、各種の装備を充実させて滑らかな走りと低燃費を実現させる。ノートe-POWERとの比較も含めて、機能と価格のバランスが巧みだ。

 そして、発売後1年ほど経過すると、1.5Lノーマルエンジン搭載車を230万円前後で追加する可能性もあるだろう。

【画像ギャラリー】日本投入直前に大刷新!! 新旧キックスのエクステリア&インテリアを大解剖

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