本誌ベストカーでは、2018年2月(1月という情報もあり)に正式デビューする15代目Newクラウンの誌上カタログを展開しました。
え? なんでまだ発売していないクルマのカタログが作れるの?? とお思いの皆さま、そのとおりです。
それらしく見せてはいますが、もちろん、すべて先行キャッチした情報をもとにした「予想」であります。ただ発売は9カ月も先。作っている人だって全部わかっているわけではないはず。
そして新型クラウンが力の入ったクルマになることは間違いありません。
TNGA(トヨタ渾身の多領域にわたる新開発技術/トヨタ・ニュー・グローバル・アーキテクチャー)のシャシー、エンジンを採用し、走りは欧州プレミアムブランドに真っ向から対抗できるレベルに仕上げられるといます。本当か?
そんな急にうまくいくか? そんな疑念と期待が入り交じる、新情報満載企画です。
文:ベストカー編集部 スクープ班
ベストカー2017年7月10日号
■目指したのは欧州プレミアムセダンを超える走りの実力
もっといいクルマをつくろうよ――。トヨタ長年の取り組みを具現化したのがNEWクラウンです。日本の高級車は快適だけど、走りに感動がない。
ここ数世代のクラウンは、開発陣に漏れ聞こえるそんな評価を覆すべく持てる技術を惜しみなく投入してきました。
そして、その完成形が15代目のこのクラウン。ついに欧州プレミアムブランドと真っ向から「走りの実力」を競い合うクルマが完成しました。

■V6を廃止する歴史的転換
NEWクラウンはアスリートもロイヤルも直列4気筒エンジン(2.0直噴ターボ&2.5ハイブリッド)を搭載します。クラウンの長い歴史のなかで6気筒エンジンを設定しないのは初代以来。
しかし、徹底的に性能を磨き上げ、効率を追求した結果、6気筒以上の上質さとパフォーマンスを確保しています。
また、クラウン伝統の6気筒エンジンは遅れて発売となるNEWクラウンマジェスタに受け継がれます。

■新開発ダイナミックフォースエンジン搭載
NEWクラウンのパワートレーンは、直列4気筒の2L直噴ターボと2.5Lハイブリッド。
ハイブリッド用の2.5Lエンジンはトヨタの新しいクルマづくり「TNGA」(トヨタニューグローバルアーキテクチャー)の技術で開発されたダイナミックフォースエンジンと呼ばれる新パワーユニットで、
世界トップレベルの熱効率41%を実現し、高レスポンス&全域高トルクで従来にない爽快な走りを実現しています。

■TNGAがすべてを変えた
TNGAはシャシー、エンジン、ボディ、サスペンションなどクルマ全体の性能を向上させるテクノロジー。NEWクラウンはその集大成として生まれました。
より強固になったボディがサスペンションを正確に動かし、路面に吸い付くような安定性と高級セダンの領域を超えた軽快感を実現。
また、大幅な軽量化も運動性能の向上に貢献しています。もちろん、クラウンの名にふさわしい快適な乗り心地も両立しています。
■車内が最上の空間になるインテリア
NEWクラウンのインテリアは日本の高級車にふさわしい上質さとともに、使いやすさも重視。
ボディサイズは全長4880×全幅1800×全高1455㎜、ホイールベース2920㎜で、従来型よりも70㎜延長したホイールベースにより居住性はさらに向上しています。
センターパネルにはタッチパネル式の大型モニターを配し、最新の「繋がる技術」も使いやすく設定。重厚さと新しさを両立した室内空間を実現しています。

■自動運転に限りなく近づく先進装備
常に革新的な技術を投入してきたクラウン。この15代目もトヨタが誇る最新技術を採用しています。
精度の高い自動ブレーキとステアリングを自動で操作しながら車線を維持するシステムを搭載。ロングドライブの疲労を大幅に低減し、安全性を高めます。
■アスリート&ロイヤルに加え"GR"もスタンバイ
NEWクラウンには風格を感じさせる「ロイヤル」と、スポーティな走りと雰囲気をアピールする「アスリート」のふたつのシリーズが用意されます。
ともにクーペルックのスタイリングで、歴代で初めてリアクォーター内にも窓が加わる6ライトのデザインを採用。ロイヤルシリーズは17~18インチ、アスリートシリーズは18~19インチのホイールを標準装備しています。


また、クラウンシリーズ究極のスポーツグレードとしてGAZOOレーシングが開発する「GR」も加わることが決定しています。
ハイチューンを施されたV6ターボエンジンを搭載し、ボディ補強、足回りの強化なども実施。
メルセデスベンツAMGやBMW Mシリーズ、アウディRSシリーズなどと真っ向から競い合う本格スポーツモデルとして2019年の発売を予定しています。
ロイヤル、アスリート、GRと3つのシリーズが揃うNEWクラウンは、トヨタの「もっといいクルマづくり」の集大成。従来モデルをはるかに凌駕するポテンシャルで、あなたの人生を彩ります。

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期待を込めたNEWクラウン誌上カタログ、いかがでしたか。
念のため言っておきますと、インパネCGは完全に予想です。ベストカーといえども、そこまでの情報はまださすがに入っていません。
しかし、6ライトのエクステリアデザインはほぼ確定です。その姿はコンセプトモデルとして登場する秋の東京モーターショーで確認できるはず。
NEWクラウンは4気筒、2L直噴ターボと2・5Lハイブリッドだけとなる。
V6ターボを積むという噂のGAZOOレーシング「GR」(TGRではなくGRになるという最新情報)は別として、初代以来の6気筒エンジンのないクラウンになります。
これは大きな変化です。なにしろ2003年に登場した12代目、通称ゼロクラウン以来の変わりよう。デザインからもそれが伝わってくるので読者の関心も大きいのだと推測します。
クルマ好きの喝采を浴びるクラウンは本当に実現するのか。その登場が心から楽しみです!!