結論。新型パジェロは、ランクル300より安い価格から始まり、全車7人乗りで、上限はランクル300より200万円以上低い。ランクル250ディーゼルが不在のいま、国産の3列ディーゼルクロカンで「最安かつ唯一の選択肢」に立った。三菱がランクルと同じ土俵で勝負に出た価格、というのがベストカーWebの見立てだ。
おさらい!! 新型パジェロのメカニズムと主要諸元
改めて新型パジェロの中身をおさらいしておこう。骨格・走りのDNAはトライトンをベースにしながら、中身はまったくの最新型。ホイールベースを260mm短縮した2870mmとし、クロスメンバーの追加やフレーム断面の最適化を施した、事実上の新設計ラダーフレーム。高張力鋼板の採用率を高めて軽量化と高剛性化を両立した。サスペンションはフロントがハイマウントのダブルウィッシュボーン、リヤが新開発の5リンク式リジッド(コイルスプリング)だ。
エンジンは新世代の2.4L直4クリーンディーゼル「4N16」。最高出力150kW(204PS)/3500rpm、最大トルク480Nm(48.9kgm)/1750-2500rpmを発生し、先代パジェロの3.2Lディーゼル(140kW/441Nm)を排気量で下回りながら性能では上回る。組み合わせるのは新開発のスポーツモード付き8速ATで、WLTCモード燃費は全グレード共通で12.1km/L(市街地9.4km/L、郊外12.0km/L、高速道路13.9km/L)。燃料タンクは80Lで、満タンなら計算上の航続距離は900kmを超える。
4WDは2H/4H/4HLc/4LLcを選べるスーパーセレクト4WD-IIに、S-AWCを組み合わせ、NORMAL/ECO/GRAVEL/SNOW/MUD/SAND/ROCKの7つのドライブモードを用意。全長5m近いボディながら最小回転半径は5.8mに抑えられている。
| 項目 | 新型パジェロ 主要諸元 |
|---|---|
| 型式 | 3DA-LH3W |
| 全長×全幅×全高 | 4920×1925×1910mm(GSR/GLSは全高1900mm) |
| ホイールベース | 2870mm |
| トレッド(前/後) | 1630/1630mm |
| 最低地上高 | 230mm(GSR/GLSは220mm) |
| 室内長×室内幅×室内高 | 2775×1575×1235mm(電動パノラマサンルーフ装着車は室内高1190mm) |
| 車両重量 | SUPER EXCEED 2460kg(電動パノラマサンルーフ装着車2480kg)/EXCEED 2420kg/GSR 2400kg/GLS 2390kg |
| 乗車定員 | 7名 |
| 最小回転半径 | 5.8m |
| エンジン | 4N16 2.4L直4 DOHC16バルブ コモンレール式DI-Dインタークーラー付ターボ(2439cc、ボア×ストローク86.0×105.0mm、圧縮比15.1) |
| 最高出力/最大トルク | 150kW(204PS)/3500rpm/480Nm(48.9kgm)/1750-2500rpm |
| トランスミッション | 8速スポーツモードAT |
| 駆動方式 | 4WD(スーパーセレクト4WD-II+S-AWC) |
| WLTCモード燃費 | 12.1km/L(市街地9.4/郊外12.0/高速道路13.9km/L) |
| 使用燃料/燃料タンク容量 | 軽油/80L |
| サスペンション(前/後) | ダブルウィッシュボーン式独立懸架コイルスプリング/5リンク式 |
| ブレーキ(前/後) | ベンチレーテッドディスク/ベンチレーテッドディスク |
| タイヤ | SUPER EXCEED/EXCEED:255/55R20、GSR/GLS:255/65R18 |
ボディカラーは全11パターン!! 2トーンはスーパーエクシード専用
ボディカラーはモノトーン7色と、スーパーエクシード専用の2トーン4パターンの計11パターン。テーマカラーは、重厚な金属を思わせる「アーマーカッパーメタリック」と、光の当たり方でゴールドのハイライトが浮かぶ「ファントムブルーメタリック」の2色だ。
- モノトーン:アーマーカッパーメタリック、ファントムブルーメタリック、ブラックダイヤモンド、ホワイトダイヤモンド(以上、有料色)、ジェットブラックマイカ、グラファイトグレーメタリック、ブレードシルバーメタリック
- 2トーン(ルーフ:ジェットブラックマイカ):アーマーカッパーメタリック、ファントムブルーメタリック、グラファイトグレーメタリック(以上、有料色)、ホワイトダイヤモンド
販売店取材で判明!! 納期は約半年、販売店イチオシは残価設定ローン
新型パジェロは2026年10月1日から予約受注を始めており、本日10月29日の正式発表を経て、12月17日に発売(納車開始)される。生産はタイのレムチャバン工場で、2026年度の生産計画台数は1万台とされている。国内受注は本日時点で6000台とのこと。すごい。
では、いま注文したらいつ届くのか。編集部が独自に販売店を取材したところ、現時点での納期はおよそ半年とのこと。すでにタイでは発売開始されているが、世界中で取り合にになっているそうで、出足は上々のよう。購入を考えている人は早めに販売店で相談したほうがよさそうだ。
買い方についても、販売店からは「下取りに自信があるので、ぜひ残価設定ローンで」と勧められた。三菱は残価設定型クレジット「スーパーマイカープラン」を用意しており、支払回数は36〜84回、契約走行距離は月1000kmか1500kmから選べる。
この強気の背景には、メーカー自身の自信がある。9月の世界初公開の会見で岸浦恵介社長は、金利上昇の影響を認めつつも「パジェロは残価が非常に高いクルマになるはず」と語っていた。ランクルが高いリセールで人気を支えてきたように、パジェロも残価が高く保たれれば、月々の支払いは車両価格の印象ほど重くはならないだろう。
岸浦恵介社長は世界初披露時、「日本がパジェロの販売国ナンバーワンでありたい」とも語っている。7年の空白を経て、「砂漠の王者」はランクルと同じ土俵で戦う値札をつけて帰ってきた。あとは、パジェロを愛してきたユーザーたちがどう判断するか。現時点では「待ってたぞ!」という声があちこちから聞こえてきている。
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