国内未発売レクサスLMが日本で販売中!価格2580万円!! どこで買える?

インテリアは至れり尽くせりの豪華仕様

基本的なデザインはアルファードと変わらないレクサスLMのコクピット
基本的なデザインはアルファードと変わらないレクサスLMのコクピット

 お次は運転席まわりである。細かな部分はいろいろ違えど、基本的な造形はアルファードのコクピットとほぼ同じ。

 が、使われている素材や精密度のようなものは、レクサスLMのほうが2倍ほど上のように感じられる。

 ううむ、さすがはレクサスというか、さすが中国現地価格で146万6000元(約2350万円)のクルマである!

 ちなみに速度計はkm表示で、最大180km/hまで。このあたりもアルファードと同じで、中国やインド市場向けのミニバンだからといって「百八十公里」と表記されているわけではない(当たり前か)。

 しかしながらカーナビ(というかモロモロを統合コントロールするタッチパネル式のディスプレイ)には「電動馬達」「電瓶」「資訊」などの、ちょっとよくわからない中国語が並んでいる。

カーナビのディスプレイ表示は中国語だが……
カーナビのディスプレイ表示は中国語だが……
スマホにつなぎ、AppleCarPlayを立ち上げると何の問題もなく日本語のマップとカーナビが使える
スマホにつなぎ、AppleCarPlayを立ち上げると何の問題もなく日本語のマップとカーナビが使える

 唯一「空調」だけは読めるけど、これじゃ日本のカーナビが使えないじゃん! 

 と思ったら、自分のiPhoneをケーブルでつなげばソッコーでAppleCarPlayが立ち上がり、何の問題もなく日本語のマップとカーナビが使えて、スマホの中にある音楽も聴ける状態になる。ちなみにiPhoneではなくアンドロイドスマホでもOKであります。

2人乗りの後席の座り心地は?

レクサスLMロイヤルエディション4人乗りのインテリア。オットマン機能やマッサージ機能が組み込まれた。シートには、低弾性のポリウレタン素材を使用し、細かい振動を効果的に吸収する。シートのリクライニング角度にも、工夫が凝らされている
レクサスLMロイヤルエディション4人乗りのインテリア。オットマン機能やマッサージ機能が組み込まれた。シートには、低弾性のポリウレタン素材を使用し、細かい振動を効果的に吸収する。シートのリクライニング角度にも、工夫が凝らされている
ロイヤルエディションでは、26インチの大型ディスプレイが前席と後席との間のフルパーテーションに装備される。ブルーレイディスクの再生をはじめ、さまざまなメディアに対応する。防音ガラスとマークレビンソン製のハイエンドサウンドシステムも搭載する
ロイヤルエディションでは、26インチの大型ディスプレイが前席と後席との間のフルパーテーションに装備される。ブルーレイディスクの再生をはじめ、さまざまなメディアに対応する。防音ガラスとマークレビンソン製のハイエンドサウンドシステムも搭載する
曇りガラスの設定を解除した状態
曇りガラスの設定を解除した状態

 では、レクサスLMロイヤルエディション(要するに4人乗りの一番凄いやつ)の最大のキモである「後部座席」に移動してみよう。

 貴重な売り物であるため靴を脱いで車内に入り、だだっ広いスペースに2脚だけ置かれている最上級シートに腰をおろすと……そこはもうほぼ旅客機のファーストクラスである。

 というか、眼前に広がる26インチの大型ディスプレイなど、さまざまな至れり尽くせり装備も含めて考えれば、これはもうファーストクラス以上だといえるでしょう!

 2脚のシートの間にあるタッチパネルで電動オットマンを立ち上げ、失礼ながら足をドーンッと前方に投げ出しても、身長175cmの筆者の場合で足は前方の壁にまったく届かず。

 身長185cm以上で、なおかつ足が長い人でやっと壁に足が着いちゃうかも? という感じだ。

 シートに付帯しているマッサージ機能も、モードがいくつもありすぎてイマイチ使いこなせないのだが、とりあえずひと通り試しながら(気持ちよかったです)、後席の照明をいろいろ変えてみる。

 ムーディな間接照明が何カ所もあって、それぞれの輝度を何段階にも変えることができるようだ。うーん、マンダム。

 4人乗りのロイヤルエディションは、まぁ自分で運転したければ運転しても構わないわけだが、基本的にはショーファードリブンなクルマ。

 つまり運転は「運転手」に任せ、自分は後席で寝たり、世界経済について考えをめぐらせたり、あるいは妙齢の女性とヨロシクしたりするためのクルマである。

 そのため、後部エリアと運転席の間には壁というかパテーションが設けられていて、その上部には曇りガラス状のウインドウがはめられている。ガラスじゃなくて硬質な樹脂だとは思うが……。

 で、後席で瞑想にふけったり酒を飲んだりしているときは、そのウインドウは閉めたまま、曇りガラス状のままにしておけばいいのだが、ときには前方の風景が見たくなることもある。

 その際は後席中央のスイッチひとつで曇りガラスは一瞬にして透明になり、前方を「うむ!」とばかりに見渡すことができる。

 さらに、運転手に「おいキミ、もっとアウト・イン・アウトのライン取りを心がけたまえよ!」みたいな声掛けをしたくなったときも、スイッチ一発でウイイイイ〜ンと曇りガラスが下がり、運転手との会話が可能になるのだ。ううむ、ベイビー・ユー・アー・リッチマン!

 束の間の富豪気分を味わったのちにLMから降り、車外から改めて後部居住空間を眺める。……これはちょっと素晴らしすぎるでしょ! 

 筆者がもしも富豪だったら絶対にコレ、7人乗りじゃなくて4人乗りのロイヤルエディションを買ってますよ。だって単純に楽しいし、税金対策にもなるし!

 ちなみに、この物件を販売している神奈川県厚木市の「Claris」が付けたプライスは2580万円(消費税込み)。

 世の中には唸るほどのお金を持っている人というのが確実にいるわけで、そういう人にとっては2580万円なんて「法人税を減らすためにはちょうどいいぐらいの金額」ですよ。

 またそういう人が「ただゴージャスなだけの普通の7人乗りミニバン=7人乗り仕様のレクサスLM」に特別な興味を持つとは思えない。

 それだったらアルファードのいちばん高いやつでも十分なんだから。となれば、やっぱりこれ、他にあまり類を見ない「4人乗りのミニバン」であるロイヤルエディションこそが、大富豪の皆さんにぜひ乗っていただきたいクルマですよ! ていうか筆者が大富豪だったら今日、取材中に即買いしてましたね。絶対に。

こちらはレクサスLMの3列シート7人乗り。アルファードの最上級グレード「エグゼクティブラウンジ」と同様のインテリアになる。2列目のキャプテンシートにはオットマン、大型ヘッドレスト、ランバーサポートを採用
こちらはレクサスLMの3列シート7人乗り。アルファードの最上級グレード「エグゼクティブラウンジ」と同様のインテリアになる。2列目のキャプテンシートにはオットマン、大型ヘッドレスト、ランバーサポートを採用

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