クロスオーバーSUVは今やダントツの人気だが、スタイリッシュな4ドアクーペの人気も侮れない。
4ドアクーペは輸入車を中心に増殖しているが、クーペのように見えるスタイリッシュな4ドアハードトップセダンといった方がいいかもしれない。
その4ドアクーペブームの火付け役となったのが、2005年2月に日本市場に導入されたメルセデスベンツCLSだ。
ミドルセダンのEクラスをベースにクーペのような流麗なルーフラインを描くボディとサッシュレスの4枚ドアを採用し、4ドアの利便性とクーペのスタイリッシュさを兼ね備えたモデルとして大ヒット。
その後、BMWのグランクーペをはじめ、VWアルテオン、メルセデスベンツCLAなど続々と様々な4ドアクーペが登場したのはご存じのとおりだ。
しかし、こうした4ドアクーペの先駆車といえるのは、バブル期に登場したトヨタカリーナEDとマツダペルソナの2車種ではないだろうか?
そこで本企画では、初代カリーナとペルソナは今、実際に買えるのか? それぞれの車種の魅力とともに、モータージャーナリストの萩原文博氏が解説する。
文/萩原文博
写真/トヨタ マツダ
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4ドアクーペの先駆車はカリーナED
4ドアクーペの元祖ともいうべき先駆車は、国産車だったのをご存じだろうか。現在、4ドアクーペというと輸入車が中心となっているが、かつては国産車にも流麗なスタイリングで、サッシュレスの4枚ドアをもつ、ピラーレスハードトップの4ドアクーペが存在していた。
国産4ドアクーペと聞いて、筆者が真っ先に思い浮かんだのが1980年に発売された初代レパード(4ドア)だが、一大ブームを巻き起こすほどヒットしたのが、1985年8月に登場したトヨタカリーナEDだ。
EDは英語のExciting Dressyの略語となっている。1985年に発売された初代カローラEDはコロナクーペとともに、セリカの兄弟車として登場。傾斜した前後のピラーによりクーペのような低い全高を実現。
後席の居住性は快適とは言い難かったが、スタイリッシュなデザインと4ドアの利便性を両立したモデルとして大ヒットした。
1987年8月のマイナーチェンジで上級グレードはテールランプ中央のガーニッシュのロゴがヘッドライトと連動して光る装備を装着していた。
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