往年の名グレードGT-APEXが蘇る!!
まず日本人にとってアペックスというグレード名は最後のFR(=後輪駆動車)となった「AE86」、FF(=前輪駆動)化された「AE92」、「AE101」という三世代のカローラレビン/スプリンタートレノにおいて、1.6LスポーツツインカムNAの4A-GEエンジンを搭載したGT系の最上級グレード「GTアペックス」を思い出させ、実に懐かしい。
ちなみにアペックスというのは英語で頂点という意味で、クルマのグレード名でいえばリミテッドとほぼ同じだ。
また、アペックスは頂点なので、スポーツ走行の際の基本的なライン取りであるアウトインアウトのインとなる地点はクリッピングポイントと呼ばれるが、クリッピングポイントは近い意味となるアペックスと呼ばれることもある。
新型カローラ アペックスエディションは走りのグレード
さて、米国仕様のカローラで2L・NAエンジンを搭載するSE系がベースとなるアペックスエディションに施された内容は以下のものとなる。
【エクステリア】フォグランプの周りのブロンズの縁取り、フロントスポイラー、サイドスポイラー、リアディフューザー、オプションのリアスポイラーといったエアロパーツ、ブラック化されたドアミラー
【インテリア】アペックスエディション専用のシート表皮/ドアトリム
【足回り】車高を15mm下げた強化スプリング、スプリングに合わせたショックアブソーバー、ロールの起き方を抑制するスタビライザーの強化。これらにより乗り心地を損ねず、ロール剛性はフロント47%、リア33%高められているという。
アペックスエディション専用チューニングの電動パワーステアリング。ブラックのカラーに加え、デザインもブレーキの冷却性能を高めたものとし、1本あたり約1kg軽量化された18インチアルミホイール。
タイヤもアメリカでは一般的なオールシーズンタイヤに加え、オプションでサマータイヤも設定。
【動力性能】アペックスエディション専用マフラー
施されたメニューを見ると、アペックスエディションは2L・NAエンジンを搭載する標準モデルのカローラに対し、速さはそれほど変わらないように見えるものの、各操作をした際のフィーリングの上質さや一層の楽しさを目指したスポーツモデルに仕上がっていると思われる。
なおアペックスエディションはCVTが標準だが、6000台限定のうち120台がiMT付6速MTで、価格は後日発表される。
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日本ではここ15年ほどスポーティなイメージは薄れているカローラだが、1980年代から90年代にかけてはグループAやJTCCといったツーリングカーレース、WRC参戦など、モータースポーツでも活躍したモデルでもある。
そんなことを思い出しながらアペックスエディションや欧州仕様のカローラGRスポーツを見ていると、限定車ながら日本でもツーリングに2L・NAエンジン+CVTを搭載した「2000リミテッド」を販売したのを期に、何らかの形でカローラのスポーツイメージの復活を期待したい。
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