ホンダが東京モーターショーに出品する新コンセプトカーは第二の「EV-STER」なのか!?

■2011年にコンセプトカー出品、2015年に市販化へ

 さてでは今回「出展すること」が発表された「Honda Sports EV Concept」は、どのような車で、また将来的な市販可能性はあるのだろうか?

 ヒントとなるのは2011年に開催された第42回東京モーターショーに出展された「EV-STER」だ。

2011年の東京モーターショーで出品された「EV-STER」。2015年に市販されたS660のデザインモチーフ

 このコンセプトモデルは事前の出展概要には記載されず、開催直前(プレスデーの3日前)に突如出品が公表されたサプライズモデル。

 当時のホンダによると「後輪駆動方式の電動2シーターオープンスポーツカーで、躍動感のある先進デザインに加え、高い環境性能を備えながら、電動モビリティーならではの新しいスポーツモデルの楽しみ方を提案します」と説明しているが、

 デザインを見ればすぐわかるように、この「EV-STER」は2015年3月に市販されたS660のデザインモチーフとなっている(なおその後ホンダは2013年の第43回東京モーターショーでさらに市販モデルに近い「Honda S660 CONCEPT」を出品)。

 ホンダは「EVのコンセプトカー」を、将来的にガソリン市販車へ仕立てて発売した歴史があるわけだ。

 ホンダ社内には、根強く「S2000復活待望論」がある。1999年に発売され、2009年に生産中止となった名車中の名車で、今も多くのファンが後継車の発売を待ち望んでいる。

 また本誌ベストカーの調査によると、S660のボアアップ版「S1000」の開発計画があるという(残念ながら現時点で開発計画が進んでいるかどうかは不明)。

 今回出品される「Honda Sports EV Concept」が、2019年の東京モーターショーでさらに市販モデルに近付いたかたちで登場し、翌年市販。そんなシナリオを期待したくなる出品車だ。

 このコンセプトカーの続報が入り次第、お伝えしてゆきたい。

こちらは2017年1月にラスベガスで開催されたCES 2017に出品された「感情エンジン」を搭載する「Honda NeuV」。東京モーターショーで日本初披露される
こちらは2017年1月にラスベガスで開催されたCES 2017に出品された「感情エンジン」を搭載する「Honda NeuV」。東京モーターショーで日本初披露される

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