全てを電動化!ボルボの主力モデルXC40にプラグインHVが登場

新機構のPHEVを追加

 XC40にも追加されたPHEV「Recharge Plug-in hybrid T5(リチャージ プラグインハイブリッドT5)」は、ボルボの他モデルで展開されるものとシステムが異なるのが大きな特徴だ。

 他のシステムは、前輪をガソリンエンジンが、後輪をモーターが受け持つ4WDシステムのプラグインハイブリッドであったが、XC40は、前輪駆動のみに。

 基本的なシステムの構造は、1.5Lの3気筒ターボエンジンに7速DCTを組み合わせたもので、モーターは、直接トランスミッションに接続されている。他のプラグイン同様に、車両中央に、リチウムイオン電池を内蔵する。

 エンジンの性能は最高出力180ps(132kW)、最大トルク265Nmを発揮。これに最高出力60kW、最大トルク160Nmの高出力モーターを備える。ハイブリット走行を基本とし、状況に合わせてEV走行も積極的に活用する。

 またドライブモードをピュアモードに選択すると、135km/hまでEV走行が可能。バッテリーのみの航続距離は45.6kmとしており、日常的な走行距離ならば、EV感覚で利用することができる。

 200Vの普通充電に対応しており、満充電に必要な時間は、約2時間半から3時間としている。

満充電で約40kmの走行が行えるので、日常利用なら電気だけで走ることも可能だ

 XC40の新価格は?

 価格は、マイルドハイブリッド仕様が、409万円~589万円となり、従来型の400万円切りモデルが無くなったことで、エントリー価格も上昇した。

 新設定のプラグインハイブリッド仕様「Recharge Plug-in hybrid T5 Inscription」が649万円とシリーズ最高値となるが、トリムレベルも上級仕様となるため、特別感あるモデルとなっている。

 2019年にV40の生産を終え、新たなブランドエントリーモデルとなるXC40だけに、電動化によるコストアップに市場がどう反応するかが注目される。

 ただ価格上昇だけでなく、ワイヤレスチャージング機能を全車標準化。さらに新車保証についても、5年に拡大するなど、商品力向上も図られている。

外観上の差別化は限定的。最大のポイントは、左側フェンダーに備わる充電口だ

【画像ギャラリー】全車グレード電動化!ボルボのコンパクトSUV「XC40」の2021年仕様をチェック

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