販売台数ランキングを見ると、上位はエコカー、クロスオーバーSUV、ミニバンがズラリと並んでいます。どれもいいクルマであることは間違いないのですが、売れているからこそ各メーカーから似たクルマがたくさん発売されており、「個性」という面では際立つものがないのも事実。
クルマは人生で何番目かの高い買い物です。どうせならワンアンドオンリーの魅力を持っていてほしいもの。そこで紹介したいのがワイルド派新車2台。
奇しくも同日、2017年9月12日に登場した新型ハイラックス&ランクルプラドをご紹介したい。
文:ベストカー編集部 写真:池之平昌信
ベストカー2017年10月26号
■13年ぶり復活! タイから直輸入の「ハイラックス」
1990年代に日本市場で花開いたRVブームを盛り上げたものの、その後ミニバンブーム、エコカーブームに押されて影を潜め、2004年からは海外でしか販売されていなかったトヨタハイラックスが、13年ぶりに日本に帰ってきた。
初代ハイラックスの誕生は1968年。実に49年の歴史をもつピックアップトラックで、今回日本市場で発売されたのは 2015年5月にフルモデルチェンジした8代目。
その現行モデルは世界約180カ国以上の地域で、年間約50万台を販売。ランクル同様、タフな性能で過酷な環境にある世界の国々で信頼を得ているピックアップが、現在のハイラックスなのだ。
海外ではシングルキャブなど豊富なボディバリエーションが用意されるが、日本で発売されたのはタイで生産されるダブルキャブの5人乗り。
エンジンは日本初投入で150ps/40.8kgmを発揮する2.4Lディーゼルターボを搭載。トランスミッションは6速ATが組み合わされる。
ラインアップは「Z」「X」の2グレード。駆動方式は4WDのみ。この4WDは、ダイヤル操作で「4L」も選択できるパートタイム式で、上級グレードのZにはアクティブトラクションコントロールやダウンヒルアシストコントロールが装備される。
発表日には、高さ60cmの丸太や25度の角度のある高さ2mの階段を使った特設オフロードコースでの走行が披露されたが、雨で濡れたコースでもいっさい滑ることなく安定した走りをみせた。
販売は全国のトヨタ店。価格は、Zが374万2200円、Xが326万7000円。
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