新型シボレー・コルベットの日本仕様の詳細判明!! コンバーチブル導入も決定!

伝統的かつ新しいOHVエンジン

 搭載位置の変更したOHVユニットは、自然吸気仕様の6.2L V8OHVエンジンであることは共通だが、従来型「LT1」ユニットから新開発の「LT2」へと換装。

 従来型同様に、直噴仕様や気筒休止機構などを受け継ぎながら、ドライサンプ化などの改良を実施。日本仕様で標準となるパフォーマンスエキゾースト装着車では、最高出力495hp/6450rpm、最大トルク637Nmを発揮。

 紡ぎだされたパワーは、シボレー初採用となる8速DCTを介して、後輪のみに伝達される。

 8速DCTは、ボタン式セレクターとパドルシフトを備えるが、このパドルシフトにユニークな機能を与えている。それが「ダブル パドル クラッチ」機構で、左右のパドルシフトを同時に保持すると、クラッチの接続が解除さえ、よりマニュアルシフトに近い、操作感が味わえるという。

シフトレバーレスのモダンなコクピットだが、ユニークなパドルシフト機能の採用で、マニュアル感覚の操作も可能だ
シフトレバーレスのモダンなコクピットだが、ユニークなパドルシフト機能の採用で、マニュアル感覚の操作も可能だ

新型コンバーチブルも導入

 新型コルベットに追加されたオープン仕様の「コルベット コンバーチブル」も日本に導入される。

 新型コルベットは、開発段階からコンバーチブルの設定を前提に設計されており、顧客がクーペとコンバーチブルのいずれの選択しても、機能、パフォーマンス、快適性は同等に仕上げられているという。

 従来型まではソフトトップを採用していたが、新型はシリーズ初の格納式ハードトップに変更。これによりキャビン内の静粛性やセキュリティが向上。スタイリングも、開閉を問わず、美しいものに仕立てている。

 コンバーチブルの要となる開閉ルーフ部の機構には、2分割の電動可動式ルーフに加え、電動開閉式のリヤウィンドウとエンジン冷却用のベンチレーションを装備。

 電動ルーフは、時速30マイル(約48㎞/h)まで作動可能で、格納に必要な時間はわずか16秒。作動システムも油圧式からモーター式へと変更したことで、信頼性も高められた。

 またテール部に、クーペ用の「Z51パフォーマンスパッケージ」と同じリヤスポイラーを装備し、クーペとコンバーチブルの空気抵抗を同等とするなど、細やかなアップデートも加えられている。

クーペと同様の性能が得られるように仕上げられたコンバーチブル。トノカバーのデザインもあり、ルーフを開けると、スーパーカーらしいスタイルとなる
クーペと同様の性能が得られるように仕上げられたコンバーチブル。トノカバーのデザインもあり、ルーフを開けると、スーパーカーらしいスタイルとなる

日本仕様の内容は!?

 日本仕様は、全車シリーズ初となる右ハンドル仕様を導入。左ハンドルは設置されない。パワートレインも、コンバーチブル含め、全仕様で共通だ。

 アナウンスされる日本専用装備は、ナビゲーションシステムとなる。ゼネラルモーターズ・ジャパンとゼンリンデータコムが共同開発した「クラウドストリーミングナビ」を標準化。

 最新の地図を、常にストリーミングするのでデータ更新も不要。GPSによる位置情報が得られないトンネルなどでも自律航法を実現するなどの特徴を持つ。

 グレード構成では、「2LT」が標準仕様に相当し、上位の「3LT」は、よりレーシーな仕立てとなる。

 具体的には、内外装にカーボンパーツ、ホールド性をより強化したコンペティションスポーツバケットシート、エンジンアピアランスパッケージ、カラードブレーキキャリパーなどを追加。また性能向上パッケージオプション「Z51パフォーマンスパッケージ」は両方に標準装備されている。

 現時点での公式WEBでの情報は、基本スペックのみに留めらているが、販売が本格化する段階で、順次アップデートされていくだろう。

 最後に名称についてだが、米国ではサブネームを追加した「コルベット スティングレイ」と呼ぶが、日本仕様は、他車で同名が使われるため、単に「コルベット」となる。

新型コルベットの上陸が本格化する来春が待ち遠しいばかりだ
新型コルベットの上陸が本格化する来春が待ち遠しいばかりだ

【画像ギャラリー】アメリカの魂!ミッドシップスポーツに進化したシボレー コルベット

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