これがランクルプラドのレクサス版!! 日本未導入GXに改良新型登場

これがランクルプラドのレクサス版!! 日本未導入GXに改良新型登場

 レクサスは、ほぼ全モデルが日本でも販売されているなか、数少ない海外専売の本格クロカンSUVとなるGX460の2021年モデルがアメリカで発表された。

 レクサス GXは、いわばランドクルーザープラドのレクサス版といった本格SUV。サイズ的にも日本市場で販売しているレクサスLXよりひとまわり小型で扱いやすいモデルだ。

 本稿ではGX460の概要と最新の2021年モデルにおける変更点を紹介していきたい。

文:永田恵一/写真:LEXUS

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■レクサスGXってどんなクルマ?

ほぼ全モデルが日本でも販売されているレクサスにおいて、数少ない海外専売モデルが本格SUVのGXだ

 レクサス GXは、日本でも販売されるランドクルーザー200系のレクサス版となるLXの一車格下のランドクルーザープラドのレクサス版として、2002年に誕生。2002年というのはランドクルーザープラドの先代モデルが日本で登場したのと同時期だ。

 初代モデルは日本でもランドクルーザーシグナスの車名で販売されたLXの2代目モデルに通じるグリルに代表されるレクサス仕様の内外装を持ち、エンジンは2代目LXと同じ5.7L・V8を搭載していた。

 現行型の2代目GXは、2009年秋に中国の広州モーターショーで登場。同年にフルモデルチェンジされた現行ランドクルーザープラドのレクサス版という成り立ちは、初代モデルと同様だ。

GXはランドクルーザープラドのレクサス版といった位置づけだ。どっしりとしたリアのフォルムが頼もしい

 なお、現行GXは、登場直後にアメリカの権威ある雑誌であるコンシュマーレポートのテストで、「約100km/hで右コーナーに進入した際に横滑り防止装置が作動しない、もしくは作動が弱いため大きくテールが流れ、最悪横転の危険がある」という問題が起きた。

 この問題でGXは一時販売停止となり、問題自体は左ハンドルのランドクルーザープラドも含め横滑り防止装置のプログラムの改修というリコールで解決した。

 ある条件で横滑り防止装置が作動しないのはよくないことだったが、同時にコンシュマーレポートの横滑り防止装置が作動せずにコーナーに進入し、テールが流れるGXの動画は重量級SUVだけに迫力満点で、GXのハンドリングにおけるコントロール性の高さも証明した。

■レクサスGXはランドクルーザープラドとどこが違う?

フロントグリルはレクサスがここ数年展開しているスピンドルグリル+ハニカム形状を採用している

 ランドクルーザープラドとGXは、カムリとESの関係のようなものだが、その違いはカムリとESより大きい。具体的にパワートレーンと内外装を見ていこう。

●パワートレーン

 日本仕様のランドクルーザープラドがそれぞれ6速ATと組み合わされる2.8L・4気筒ディーゼルターボと2.7L・4気筒ガソリンNAなのに対し、GXは日本仕様のランドクルーザー200系やレクサスLSの先代モデルなどに搭載された4.6L・V8を搭載。

 スペック的には最高出力301馬力/最大トルク45.5kgmとSUV向けにチューンされたもので、トランスミッションは6速ATとの組み合わせとなる。

 なお、GX460の0-60マイル(96㎞/h)加速は7.8秒と公表されており、全開加速は重量級SUVだけに迫力のあるものだ。

●内外装

 エクステリアでは2013年モデルからレクサスのファミリーフェイスであるスピンドルグリルを採用し、2020年モデルからレクサスがここ数年展開しているスピンドルグリル+ハニカム形状を採用している。

 サイドビューとリアビューは、GXのテールランプがクリアテールとなるくらいでそう変わらない。

 インテリアではランドクルーザープラドとは別物のより重厚感のあるダッシュボードを使う点が目を引く。

 さらに、ステアリングはランドクルーザープラドの4本スポークに対し、GXは3本スポーク、パーキングブレーキもランドクルーザープラドのレバー式に対し、GXは足踏み式になるなどの違いがある。

 もちろんレクサスブランドだけに革シートの表皮など、全体的により高級なものとなる。

 また、5人乗り2列シートと7人乗り3列シートが設定されるランドクルーザープラドに対し、GXは全グレード3列シートとなり、2列目がベンチシートとなる7人乗りに加え、2列目がキャプテンシートとなる6人乗りも設定される。

次ページは : ■最新2021年モデルの改良点は?

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