トヨタはこのほど現行FCV(燃料電池車)「MIRAI」の生産中止すると同時に次期型を今年末に発売することを明らかにした。
次期型のコンセプトモデルは2019年東京モーターショーの付随イベント「FUTURE EXPO」で公開。以来、現行モデルの販売は月販20台前後に落ち込み、生産終了は秒読みに入っていた。
そして、このほど遠藤徹氏の取材により、10月下旬に価格を決め先行予約を開始、12月上旬に発表、発売する見通しであることがわかった。以下、詳細をお伝えしたい。
文:遠藤徹、写真:トヨタ、奥隅圭之
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新型MIRAIはクラウンベースで大幅な質感アップ
2代目になる次期型MIRAIは、6年ぶりのフルモデルチェンジでありデザイン、メカニズム、安全対策とも大幅な変更となり格段に進化させ、あらゆる面で様変わりとなる。
初代は比較的おとなしめの4ドアセダンシェルであるが、2代目はひと回りサイズアップしたスレンダーなシルエットで仕立てている。
フロントマスクは台形大型グリルを引き継ぐが両サイドの逆台形インテークを廃止し、スッキリした顔立ちとなる。LEDヘッドランプは水平的な横長から最近のトヨタ車に通じるつり目感覚のグラスケースが採用される。
タイヤサイズは現行モデルの17インチから、スポーツカー並みの19インチにサイズアップする。
ボディサイズは全長4975×全幅1885×全高1470mmで現行型の4890×1815×1535mmに比べて、それぞれプラス85mm、プラス70mm、マイナス65mmでワイド&ローのボディシェルを採用する。
ホイールベースは2920mm、トレッドは前1610mm、同後1618mmであり、現行モデルに比べるとそれぞれプラス220×75×73mmで、いずれも大幅なサイズアップとなり走行安定性の向上を目指したレイアウトに仕立てていることが伺える。2700mmは現行プリウス同サイズであり、2920mmはクラウンとイコールである。
次期型MIRAIは、従来のFFからFRに変更、1ランク上級シフトを目指したつくりになっていて、つまりクラウンやレクサスLSと採用しているGA-Lプラットフォームといえる。乗車定員も4人から5人に増やしている。
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