航続距離もWLTCモードで850kmにまで拡大
FFからFR駆動、プリウスからクラウンベースのプラットフォームに上級シフトさせることで、メカニズム面での優位性も採用が可能になっている。
パッケージングを構築するうえで難しい存在だった水素タンクは、ひとつをリアシートに残し、もうひとつをセンタートンネル沿いに設置している。
キャビン内のコックピットは従来モデルを一部踏襲し、左右のシート間に幅広い大型コンソールボックス、スマホ用に便利な置くだけ充電、カップホルダー、収納ボックスなどをレイアウトしている。
中央部分には従来の8インチから新型ハリアーと同じ12.3インチのオーディオディスプレイの大型画面に切り替える。
FCスタックは40%拡大し、航続距離はWLTCモードベースで従来の650kmから850kmに大幅延長している。
安全対策は、トヨタセーフティセンスをクラウン並みに進化させて標準装備。ミリ波レーダーと単眼カメラの組み合わせによって、検知機能を夜間の自転車まで可能な精度まで高めて、より安全性を向上させる。
グレードは4タイプに拡大! 10月下旬にも価格決定
グレード構成は、現行モデルが標準仕様1タイプだったのに対して4タイプまで拡大する。
標準の「Z」と上級の「G」系統があり、「Z」は標準とエグゼクティブ、「G」はAパッケージとエグゼクティブ。「Z」が合皮シートで「G」は本革シート仕様。
タイヤサイズは、いずれも19インチのアルミホイールを履く。ボディカラーは従来の6色から8色に増やす。テーマカラーは初代モデルに引き続きブルーメタリックを採用する見込みである。
車両本体価格は現行の740万9600円に対し、50万~100万円程度のアップとなる見込みである。
初代モデルは生産枠を大幅に上回る受注が集中し、納期が最長2年にも達して待たされていたが、2代目の次期型は多少多めの供給台数を見込んでおり、初期の先行予約分は6か月程度で2021年4月頃からの納期を目指す方針である。
これまで通りトヨタ店、トヨペット店、レクサス店のユーザーを中心に販促活動を展開することになる。
【証言:トヨタ店営業担当者】
現時点ではメーカーから第1弾としてウェブサイトで2代目の次期型MIRAIの商品概要が送られ、購入希望のユーザーに説明できるようになっている。
スペックや装備、メカニズム、グレード、ボディカラーなどのアウトラインは提示されているがエクステリア、インテリアなどの写真はまだなので、はっきりしない部分は多い。
ただ、エクステリア、インテリアデザインは一部で公開されたモーターショーとほぼ同じようなので、お客さんへの説明に使っている。
初代モデルに比べてひと回り大きくなり、スタイリッシュな6ライトセダンであり、FR駆動だから走りのポテンシャルも大幅にアップしているようだ。
10月下旬には価格が決まり、先行予約をスタートさせる予定だ。専門のスタッフが研修を受けて担当することになる。生産販売台数が限られるので、持ち込み車検で対応することになる。
これによってトヨタのハイテクイメージがさらにアップすることを期待している。
コメント
コメントの使い方