外観とは対照的な高級感のあるインテリア
いっぽうインテリアは、オフロードテイストを増したエクステリアに対し、一転ラグジュアリー仕様で質感は高い。ファブリックシートと本革シートではイメージもかなり変わるが、本革シートの高級感はかなり魅力的だ。
インパネのデザインも助手席側から運転席側にまで張り出した一体のパネルが特徴的で、これにより、運転席側は飛行機のコックピットを彷彿とさせる雰囲気に仕上げられている。
フルカラーの10.8インチヘッドアップディスプレイと12.3インチのデジタルメーターを統合することで、車両情報を取得しやすくしている。そしてセンターには9.0インチのタッチスクリーンを装備する最新のインターフェイスを誇る。
注目のe-POWERは日本のエクストレイル専用!?
パワートレインは、先代ローグ同様に2.5L、直4DOHCが搭載されるが、改良を受けた新タイプとなり、最高出力181ps、最大トルク25.0kgmをマークする。これは旧型に比べて、11psアップとなる(最大トルクは同じ)。
このエンジンに組み合わされるトランスミッションはマニュアルモード付きエクストロニックCVTで、パドルシフトも装備されているのは旧型と同じだが、バイワイヤー方式となっているのが新しい。
日本で販売されるエクストレイルには、e-POWERの搭載が有力視されているが、ローグのパワートレインはこの1種類の組み合わせのみで、全車共通だ。
北米で販売される新型ローグは、S、SV、SL、Platinumの4つのグレードが用意され、駆動方式はそれぞれFFとAWDを選択することができる。
走りの新装備としては、FF、AWD全車にビークル・モーション・コントロールが装備される。
FFはスポーツ、ノーマル、エコの3モード、AWDはオフロード、スノー、スタンダード、エコ、スポーツの5モードがそれぞれ設定されている。
なお、AWDシステムは新開発の電子制御クラッチを搭載することで、前後トルク配分の最適化、迅速化など大幅に進化しているという。
先進の安全装備と運転支援装置の充実が魅力
新型ローグの目玉となるのが安全装備、運転支援装置だ。
北米日産では、『歩行者検出機能付き自動緊急ブレーキ』、『ブラインドスポットアラート』、『リアクロストラフィックアラート』、『リア自動ブレーキ』、『車線逸脱警告』、『ハイビームアシスト』という6つの先進運転支援装置で構成される日産セーフティシールド360を順次標準採用すると公表していたが、新型ローグがその第1弾となる。
そのほかスカイランに搭載されているプロパイロット2.0に相当するナビリンク付きのプロパイロットアシストは、最上級モデルのPlatinumに標準装備となる。
新型ローグは全方位で進化しているので、新型エクストレイルにも期待がかかる。
その新型ローグの価格は、日本円換算で約272万~約390万円と買い得感の高い魅力的な価格設定となっている。北米での発売は2020年10月下旬からとなる。
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