2017年12月25日、トヨタのフラッグシップミニバン、アルファード/ヴェルファイアがマイナーチェンジを実施して新型に切り替わる。
衝突軽減ブレーキを含む安全技術パッケージ「セーフティセンスP」の装備や3.5Lエンジン搭載車の8AT化など、かなり大きめのマイチェンだが、事前情報がほとんど出てこない。
そこで本企画では発売一週間前にもかかわらず「情報がでない理由」と、それでもこれまで掴んだ情報を整理してお届けしたい。
なおマイチェン前の在庫車もまだ残っているそうで、そちらの値引きも拡大中のようです(メイン写真はマイチェン前のヴェルファイア)。
文:遠藤徹 写真:遠藤徹、TOYOTA
■価格は約15万円アップで正式に見積もり開始
2017年12月25日にマイナーチェンジするアルファード/ヴェルファイアは、12月15日頃に価格が各ディーラーへ正式に告知され、事前予約の受付を開始した。
従来だと新型車は発表、発売の1ヶ月前には価格を各販売店へ伝え、簡易パンフレットを作成し、正式な事前予約をスタートさせるのだが、今回は直前の10日前に先送りされた。
あまり早く開始すると媒体にリークされ、情報が事前にライバル社にわかってしまい、商品&販売政策上得策でない、というのが理由らしい。
少なくともマイナーチェンジに関しては少し前からトヨタはこの手法をとっており、今後も今回と同様な対処方式となる見込みだ。
販売マニュアルの作成や傘下販売店への情報伝達の手法も変更となっている。
新型車の販売資料等は印刷物にせず、タブレッド端末のみで流し、当該車両の写真は掲載しない。イラストの掲載で、しかも変更部分はマスキングされ、わからないようにしている。
販売マニュアルの全ページには数字が入り、それが各扱い店の営業担当者ごとに異なり、印刷して外部に流出すれば、どこから出たのか特定できる仕組みになっている。
今回の改良型アルファード/ヴェルファイアのタブレッド端末情報は2017年9月頃から概要が扱い店に提示されたが、既納ユーザーや代替え希望者以外には知らされない扱いだった。
営業担当者向けの商品説明会は11月末に行われ、その時点で現車が提示されたが、担当営業マンは会場に入場する前にメモや筆記用具、携帯電話などを一時没収され、説明が終わり、会場から退出する際に返却されるという徹底ぶりだった。
車両本体、オプション価格が決まり、事前予約の受付がスタートした現時点でも、車両説明用の簡易パンフレットは作成されず、タブレッド端末のみでの商品説明&見積り書作成となった。
外観の変更点は、(タブレッド端末でのイラストはマスキングされているので)営業マンが現物の商品説明を受け、それを口頭でユーザーに伝えるといった方法で受注作業を進めている。
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