新型コロナウィルスの感染拡大により世界中が様々な困難に直面する中、世界中の自動車メーカーも、生産工場を一時的に閉鎖するなどの対応に追われたことは皆さんもご存じの通り。
現在、ニューノーマルと言われる新たな生活様式を取り入れつつ、世界中が明日に向けて、一歩ずつ歩み始めている。その中で、イタリアから困難に立ち向かう自動車人たちの強い気持ちが込められた限定車が上陸した。
文:大音安弘 、写真:マセラティ ジャパン
【画像ギャラリー】イタリアにエールを!マセラティ レヴァンテ トロフェオ トリコローレ
イタリア国旗を掲げた特別なレヴァンテ
マセラティ ジャパンは、2020年12月15日、マセラティSUVの限定車「レヴァンテ トロフェオ トリコローレ」の発売を発表した。
この限定車は、イタリアにあるマセラティの全ての生産工場で生産が再開されたことを祝して企画されたもの。限定数は5台となり、価格は2400万円となる。
職人による手仕上げのトリコローレ
限定車トリコローレは、その名が示すように、イタリア国旗のトリコローレカラーをアクセントとして取り入れている。ただその仕上げには、只ならぬ情熱が込められているのだ。
レヴァンテの生産は、トリノ・ミラフィオーリ工場で行われているが、限定車トリコローレは、新型スーパースポーツ「MC20」の生産が行われるモデナのヴィアーレ チロメノッティ工場に持ち込み、トリコローレのストライプを職人による手作業で塗装を行っている。
そのストライプを加えた後に、最終的なクリアコーティングを実施することで、塗装表面が完全に均一かつ滑らかなで光沢ある仕上げとなるように工程を変更する拘りようだ。
まさにレヴァンテに、イタリアを象徴するトリコローレが刻み込まれているといっても過言ではない。
組み合わされるボディカラーは、上品なグレーである「グリジオ・マラテア」で、トリコローレが美しく映える。しかし、特別仕上げはそれだけにとどまらない。
シートデザインにもトリコローレが取り入れられており、黒のピエノフィオーレレザーのシート表面に赤と緑のステッチを加え、その中央には白のストライプを追加。ボディペイントとは異なるさり気ないデザインで、イタリア国旗が表現されている。
さらに限定車には、数々の特別装備が標準化されており、エクステリアでは、22インチの鍛造アルミホイール、レッドキャリパー、グロスブラック仕上げとなるネリッシモ・パックが加わる。
いっぽう、インテリアには、ハイグロスカーボンファイバートリムやカーボンパドルシフト、Bowers & Wilkins 高性能サラウンドシステム、4ゾーンフルオートエアコンなどを追加。内外装ともに、スポーティさを強調しつつ、しっかりと快適性も高めているようだ。
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