ベンツGクラスの中古車を手に入れるベストな方法とは?

 すでにご存じの方もいらっしゃる方もいるかもしれないが、お笑いコンビ「オリエンタルラジオ」の藤森慎吾氏がメルセデスベンツGクラスを購入し、それが納車されたことを自身の公式YouTubeチャンネルで報告した。

 ベンツGクラスは芸能人をはじめとしたセレブ御用達としても知られる超人気の高級SUVだ。なぜ、これほどまでに芸能人に人気なのか?

 セレブたちは、きっとベンツGクラスの新車を買っていることだろうが、新車で買えるはずもない、せめて憧れのGクラスを中古でも欲しい……という嘆いている人も多いはずだ。

 そこで、中古で買うGクラスならば、どの価格帯、グレードが狙い目なのか、中古車事情に詳しい伊達軍曹が徹底レポート。


文/伊達軍曹
写真/メルセデスベンツ

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なぜベンツGクラスは人気なのか?

現行モデルのG350d。新車価格は1237万円。ボディサイズは全長4660×全幅1930×全高1975mm。搭載するエンジンは286psを発生する3L、直6ディーゼルターボ
インパネは新設計され、EクラスやSクラスに採用された2つの12.3インチディスプレイを装備、伝統の意匠を生かしながらモダンなものに。無骨な外観からは想像できないほどデジタル化されている

 オリエンタルラジオの藤森慎吾氏がメルセデスベンツGクラスを購入した、と聞いて世間の多くは「納車は1年待ちだった」「価格は1000万円以上だった」という藤森氏の発言に反応して、「ゲレンデヴァーゲンってそんなに高いのか!」「1年待ちになるぐらい人気なのかよ!」などと驚いているようだが、筆者のようなモテないカーマニアから言わせれば「何を今さら」である。

 オリラジ藤森氏が購入したのは現行型新車の「G350d」であるようだが、その直近の納車スケジュールはおよそ5ヵ月から6ヵ月待ちであり、車両価格は1000万円ではなく1237万円。

 4L、V8ツインターボの「G550」だと1685万円になり、最上級グレードに相当する最高出力585psの「メルセデスAMG G63」は実に2194万円だ。

 そしてそんな高額なSUVを藤森氏だけでなく多くの紳士淑女が買いまくっているのが2020年の現実である。ちなみに2000万円超となるG63が販売全体の約4割を占めているという。

人気が炸裂しているのは現行新車だけではない。

 先代ベンツGクラスの中古車も、特に高年式のキラキラしたAMGモデルやG350dデジーノあたりには軽く1000万円オーバーの値札が付けられ、それらがガンガン売れ続けているのだ。

 ベンツGクラスはなぜ、新車も中古車もバカ高いにもかかわらず、こんなにもよく売れるのか?

 ベンツGクラスが人気の理由は「“なんちゃって”ではなく“本物”だから」ということだろう。

 近年は「流行っているので、とりあえず作ってみました」的なオフローダーも増えているが、その昔はゲレンデヴァーゲンと名乗っていたメルセデスベンツGクラスの源流は、本物の「軍用車」なのだ。

 ダイムラーの傘下だったオーストリアのシュタイア・ダイムラー・プフ社が作っていたNATO軍制式採用車両を、メルセデスとプフの共同作業により乗用車仕様にしたのが、1979年登場の初代W460型Gクラス。

1979年にデビューしてから1990年までの型式はW640、それ以降はW643と改良を受けているが、基本的なデザインは大きく変わっていない

 そして、その基本構造や基調デザインを大きくは変えずに最近まで作り続けていたのが先代W463型Gクラスであり、もろもろ現代的にはなったものの、型式名としては「W463」のまま製造されているのが、オリラジ藤森氏も購入した現行型Gクラスなのである。

 もちろん、本物の軍用車を源流とするオフローダーだからといって、Gクラスでガチな荒野を走る人はごく少数であろうし(藤森氏もたぶん走らないだろう)、ましてや戦場に行くわけでもない。

 だがそれはそれとして、男は一般的に「本物」に憧れ、幻想を抱き、そしてお金を使ってでも手に入れたくなる生き物。

 そうであるがゆえに、たとえ主戦場がアフガニスタンやイラクではなく「夜の六本木」だったとしても、メルセデスベンツGクラスは男たちの熱視線を集め続けるのだ。

芸能人はなぜGクラスが好きなのか?

 そして「ではなぜ、芸能人はやたらとGクラスが好きなのか?」という疑問であるが、これについては、筆者は芸能人ではないので正確な理由はわからない。

 ただ推測としては、「みんな(周囲の芸能人仲間)が乗ってるから」「着座位置が高いため、信号待ちで停車中などにジロジロ見られないで済むから」というあたりが理由なのだろう。

 まぁもしくは単純に「それを買うだけのお金があるから」というのが一番の理由なのかもしれないが……。

 しかしいずれにせよ、筆者は芸能人ではないが、一応「男」であることは間違いないため、やはりGクラスに対しての憧れはある。

 だが現行型新車は、オリラジ藤森氏が買ったG350dでも前述のとおり1237万円であり、「やっぱりG63にしようかな?」なんて考えた日には2194万円となってしまう。当然ながら、そんなお金はない。

現行Gクラスの中古は一番安くても約1500万円!

G550の新車価格は1685万円。搭載されるエンジンは422psを発生する4L、V8ツインターボ

 であるならば、検討すべきは「Gクラスの中古車」だろう。Gの中古車は今、果たしていくらぐらいで買えるのだろうか?

 大手中古車情報サイトを調べて見ると、流通状況と相場は2020年9月末現在、おおむね下記のとおりとなっている。

【現行型G350dおよびG550】
・流通台数:38台
・中古車相場:1500万〜2000万円
【現行型メルセデスAMG G63】
・流通台数:50台
・中古車相場:1900万〜2600万円

……一番安いやつでも約1500万円である。これはもう検討しても意味がないためやめよう。狙うは「先代Gクラス」の一択である。

 AMGモデルはさすがに高額だが、「普通のメルセデス」のほうであれば、なんとかなるのかもしれない。

 それでも最高値は「2700万円」というちょっと凄いことになっているが、これは新車価格3510万円だった「G550 4×4スクエアード」という特殊なモデルゆえの現象。

 一般的なグレードの最高値は1300万円とか1400万円とか、だいたいそのぐらいである(もちろんそれでもバカ高いわけだが)。

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AMGモデル以外の先代Gクラスに狙いを定める

【先代メルセデスベンツGクラス】
・流通台数:199台
・中古車相場:250万〜2700万円
【先代GクラスのAMGモデル】
・流通台数:47台
・中古車相場:900万〜2400万円

 では、最安値でも900万円ぐらいにはなるAMGモデルは無視するとして、普通の先代Gクラスの詳細を見てみよう。

 まず、人気が高い“最後の特別仕様車”である「G350d Heritage Edition」と「G550 designo Magno Edition」は最安値でも1200万円ぐらいで、高いのだと1500万円ぐらい。……かなりカッコいいのだが、この価格は(筆者には)ちょっと無理だ。

2014年8月に登場したG350d Heritage Edition

 ならば一部改良が行われた2016年11月以降の個体、すなわち2017年式の一般的な「G350dロング」はどうかというと、これまた低走行物件の最安値は約900万円といったところで、筆者のようなド庶民にはちょっとキツい。

 ただし走行6万kmとか7万kmぐらいでもOKとするならば、車両700万〜800万円ぐらいからでも探せるようだ。

300万円台でGクラスが買えるか?

2012年のマイナーチェンジではオーディオやナビを操作するコマンドシステムを採用するなどインテリアを大幅に改良。2013年にはクリーンディーゼルのG350dの販売を開始。Gクラスでは日本で23年ぶりのディーゼルエンジン搭載車となり人気も上々
2012年のマイナーチェンジでインテリアデザインも変更。オーディオやナビを操作するコマンドシステムを採用

700万円前後のGクラスの中古車情報はこちらをクリック!

 とはいえ700万〜800万円というのも正直キツいため、もう少し年式を落としてみよう。2012年8月のマイナーチェンジ以降の世代、すなわち2013年式ぐらいのG550ロングだとどうだろうか?

 ……これの相場もおおむね700万〜800万円といったところ。キツい。いやキツくない人もいるのだろうが、少なくとも筆者はキツいぜよ。

 さらにグッと年式を落として、2001年5月のマイナーチェンジ以降の世代、つまり2001年式から2010年式ぐらいまでのG550ロングとかならどうなのか?

 ……ここに至ってやっと「なんとかなるかも!」という希望が生まれはじめ、具体的には「車両価格290万〜600万円ぐらい」という、まずまず現実的なゾーンに突入してくる。

 ただし290万円とか300万円ちょいぐらいで狙えるのは、走行10万kmを軽く超えているG500Lか、あるいは、車両重量に対してエンジンがやや非力なG320Lが中心。

300万円以下のベンツGクラスの中古車情報はこちらをクリック!

 かったるいクルマは正直避けたいし、走行10万km超が悪いとは思わないが(特に頑丈なGクラスの場合)、当たり外れはあるはずなので、整備履歴やコンディションの確認は慎重に行う必要が出てくるだろう。

 また「ロングボディではないショートボディも実はかなりカッコいいし、軽いショートボディなら3.2Lエンジンでも非力とは感じないかも?」ということで、2000年代半ば頃までは販売されていたショートボディの「G320」あるいは「G500」を探してみた。

 すると、ショートのことをカッコいいと思うのは皆さん同じなようで、相場は同時期のロングボディよりむしろ高かったりする。具体的には450万〜700万円といったニュアンスで、なかなかのお値段である。

全長が4030~4040mmの3ドアのショートボディ。5ドアボディに見慣れているが3ドアのショートボディもカッコいい

結論:どれを選ぼうがベンツGクラスの中古車相場は高い!

 いろいろと調査してみたうえでの結論として間違いなく言えるのは、「ゲレンデヴァーゲンことメルセデスベンツGクラスは、どれを選ぼうがとにかく高い」ということだ。

 「モノが良い(頑丈である)」ということに加えて「人気もベラボーに高い」という要因も重なっているため、中古車相場は「安くなるはずがない」というのが実際のところなのだ。

 今後、やたらと安い個体が市場に出てくる可能性もあるが、それは単純に「ボロいから安い」という図式である可能性が99.9%であるため、一般的には手を出さないのが幸せへの近道であろう。

 そして最後につくづく思うのは、「こんなに高額で、こんなにも素敵なクルマを買うことができたオリエンタルラジオの藤森慎吾氏は、なんだかんだ言って偉大な男である!」ということだった。

 ……筆者もせめて中古のGクラスは買える男になるべく、精進したいと思います。押忍。

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