2018年に発表、発売される大物新車のなかでも、ひときわ注目度が高いトヨタの新型スープラ。3月のジュネーブショーで世界初公開される予定のこのフラッグシップクーペに、新情報が発覚しました。
以下、これまで当サイトが掴んでいる情報を整理しつつ、新情報を紹介いたします!
文:ベストカー編集部
ベストカー2018年2月10日号「2019年の超大物SCOOP!」より
■2018年3月、欧州の祭典ジュネーブショーで世界初公開
いよいよトヨタ新型スープラの発表が近づいている。
「スープラ」といえばトヨタが1978〜2002年に発売していたフラッグシップクーペで、16年ぶりの復活となる。
当初そのワールドプレミアとなる場は1月の米国デトロイトショーだと言われていたが、3月9日から開催される(スイスで開催される)ジュネーブショーとなることが判明した。
日本市場への導入は2018年冬〜2019年春になるもよう。
北米市場が販売の主戦場となるはずのスープラが、(欧州の)ジュネーブで発表されることに違和感を感じるかもしれないが、これには搭載エンジンを生産するBMWの意向が強く働いたといわれている。
発表が約2カ月ずれたのは残念だが、少し我慢して待ちたい。
さて、そのスープラが搭載するエンジンについて、確定的な情報が入ってきたので本稿でお伝えしたい。
エンジンの種類はこれまで当サイトでも何度か報じているように、3Lの直6ターボ、出力の異なる2種の2L直4ターボの計3種類。今回判明したのは、この3種のエンジンの型式と出力だ。
3Lターボの型式名は「B58T」で出力は250kW(340ps)、2Lターボは「B48T」という名称で、ハイパワー版が190kW(258ps)、スタンダード版が145kW(197ps)となる。
このエンジンに組み合わされるミッションは8速ATを予定。3Lターボと2Lターボのハイパワー版には、BMWでいうところのこの「8速スポーツAT」が組み合わされる可能性が高い。
「スポーツ」モードを選択すれば、最大限のパフォーマンスを保証するという、8速スポーツAT。スープラというクルマのキャラクターを考えれば、これほどふさわしいミッションもないだろう。
BMWとの協業の成果として見事に結実した新型スープラ。一日でも早く日独合作スポーツの実力を試してみたい。
■トヨタ得意の「GR」も設定! 最高出力400馬力超
その新型スープラに関して、新たに注目すべき情報が入ってきた。
それはチューニングバージョン「GR」の存在だ。

トヨタの社内カンパニーである、GAZOO Racingカンパニーが手がける「GR」。新型スープラ自体はドイツBMWの生産となるため、スポット溶接の打点追加、強化ブレース装着によるボディ剛性の向上や、足回りのチューンといったGRおなじみのメニューがどう生かされるかは現時点では不明。
しかし、ハイパフォーマンスモデルの「M」を手がけるBMWならではのチューニングにより、出力向上も同時に行われる可能性が高い。
3Lターボをベースとすれば400ps級の出力は無理せず手に入るわけで、引き締められたボディおよび足回りと合わされば、スープラは一級のスポーツモデルとなる。

ミッションに関しては8速ATのままとされるかどうか、現時点で情報は入ってきていないが、できればBMWの「M」モデルが採用する7速DCT(デュアル・クラッチ・トランスミッション)を搭載してほしいところ。
スープラにスポーツ性を求めるユーザーからすれば、やはりダイレクトな加速、減速を叶えるDCTの選択は強い魅力と映るはずだ。
GRシリーズに共通する迫力あるフロントまわりなど、外観でも魅力を強烈にアピールすることになるであろうスープラGR。
気になるのはそのデビュー時期だが、やはりノーマル登場の1年後、つまり2019年冬が予想される。価格は1000万~1200万円の間となるだろう。
