ジャガー初のコンパクトSUV「Eペイス」が、マイナーチェンジを実施した。ジャガーは、2025年よりピュアEVのラグジュアリーカー・ブランドへと転身することを公表しており、近い将来、劇的な変化を迎えることになる。
その最中に投入された大幅改良型モデルのEペイスは、まさに新旧ジャガーブランドの架け橋となるべく、電動化パワートレインにも対応可能なプラットフォームの改良まで実施した。日本仕様の進化のポイントを中心に、MCモデルを紹介しよう。
文/大音 安弘 写真/ジャガー・ランドローバー・ジャパン
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最新アーキテクチャー”PTA”を採用した大幅改良モデル
ジャガー・ランドローバー・ジャパンは、2021年2月18日、ジャガーのコンパクトSUV「Eペイス」に大幅改良を加えた2021年モデルを発表し、同日より受注を開始した。新価格は、498万円~698万円となる。
新型の最大のポイントは、最新アーキテクチャーとなる”Premium Transverse Architecture(PTA)”の採用だ。最新の車両構造技術を取り入れることでボディ剛性を高め、乗り心地と静粛性の向上を実現。
さらにPTAの採用は、欧州で急速な動きを見せる電動化の流れに対応するのも、大きな目的であり、最新の電動パワートレーン技術にも対応できる能力を備えている。すでに欧州では、その能力を活かしたEペイスのプラグインハイブリッド(PHEV)仕様も設定されている。
リフレッシュされた内外装
デザイン面では、Eペイスの若々しさとスポーティなキャラクターを活かしたリフレッシュが図られており、細部をリデザイン。
フロントマスクでは、ライトユニットをLEDラインを重ねたダブルラインのシグネチャー付きライトの採用を始め、グリルやバンパーにも手を加えている。またリアビューでは、バンパーデザインの刷新が図られている。
より変化が大きいのがインテリアで、ドライバーを中心としたスポーティなコクピットのさらなるデジタル化と英国伝統のクラフトマンシップを感じさせる装飾の変更などが行われた。印象的なアイテムとなるのが、11.4インチのタッチスクリーンを備えるインフォテイメントシステム「Pivi」の搭載だ。スマートフォン連携機能にも対応している。
エントリーグレード以上では、カーナビゲーションシステム付きなど機能を充実化させた「Pivi Pro」を標準化。またメーターパネルもディスプレイ方式のものを採用した。
操作系では、シフトレバーが新デザインとなるショートストロークタイプに変更されたことで、コンソール周りのデザインもよりすっきりとした。
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