■三菱デリカD:5はどうなる?
デリカD:5はこの4月25日に一部改良する。
今回の改良は法規対応が中心で、フロントバンパーの中央部分に衝突に対する強化策を講じるほか、多少の手直しをする程度にとどめる。
現行モデルでも販売の80%がディーゼル車であることから、実質的にはこちらに1本化してゆくことになる。
販売店筋によると、
「当面マイナーチェンジはあるだろうが、フルモデルチェンジの予定はない」
と説明している。
一時期、日産の次期型エルグランドとのプラットフォームやパーツの共用化を図る……という情報があったが、その「統合モデル」の登場時期はずっと先になる。
エルグランド、セレナともに2022年あたりに次期型へ切り替わる時期だから、これに合わせるとすると、新型デリカが登場するのは4年先以降になる。
この間の1年後あたりに現行モデルのプラットフォームをキャリーオーバー(踏襲)したモデルチェンジか、あるいはビッグマイナーチェンジで対応してゆく可能性が高い。
デリカD:5のコンセプトはSUV感覚のミニバンが売りとなっているので、これをさらに磨きをかけた手直しが行われる。得意のクリーンディーゼル改良やPHEV投入で「喝」を入れる可能性もある。
■カローラセダンのフルモデルチェンジは来年って本当??
カローラ店筋によると、
「カローラアクシオ(セダン)、カローラフィールダー(ワゴン)がフルモデルチェンジするのは来秋(2019年秋)と聞いている」
という。現行モデルが最終のマイナーチェンジを受けたのが2017年10月だったから、1年半後の9月か10月あたりと予想される。
カローラといえば、今年(2018年)6月中旬にはハッチバックの「カローラスポーツ」が追加されるので(「オーリス」の実質的後継車)、それまではシリーズ全体が販売で盛り上がることになる。
いっぽう来秋頃が一段落状態になり、販売戦略的にはそのタイミングが世代交代にちょうどよい。
次期型カローラアクシオは、先行するハッチバックと同じプラットフォームの「TNGA」が採用される。アクシオが従来通りの全幅1695mmの5ナンバーサイズで、フィールダーはハッチバックと同じ全幅1790mmの3ナンバーサイズが採用されるはず。
アクシオは法人需要や中高年ユーザーが多いことから、取り回しのいい5ナンバーサイズを継続することにしたようだ。パワートレインは基本的には従来モデルを踏襲すると思われる。
■6月登場の次期クラウンはV6エンジン搭載モデルを用意するのか
次期型クラウンは今年6月25日の発表、発売となる。
従来型のV6エンジンはスポーツバージョンである「アスリート」にNA3.5Lエンジンが搭載されていた。
いっぽう次期型は、NAではなく3.5Lガソリンエンジン+モーターのハイブリッドが用意される。このほか2.5ハイブリッドと2Lターボは4気筒となり、これは従来モデルと同じである。
これまでクラウンには「マジェスタ」が用意されていたが、こちらがこの2月下旬で生産中止になったので、代わりに新型クラウンに「上級グレード」が用意され、そちらに統合され、引き継がれる。その(マジェスタ改め)上級グレードに、3.5V6ハイブリッドが搭載されるというということだ。
新型クラウンシリーズは従来型に用意されていたアスリートとロイヤルが1本化され、それぞれの呼称は廃止となる。新たなスポーツグレードとして「RS」という呼称が用意され、ノーマルグレードは「G」として、シンプルな構成となる。
グレード構成としては「RS」、「RSアドバンス」、「G」、「S Cパッケージ」、「S」のほか、3.5Lハイブリッドを搭載する「エグゼクティブ」という最上級グレードがトップグレードとして設定される(これがマジェスタの代わりになる)。
マジェスタが統合され、グレード構成がシンプルになったこと、なにより商品力の大幅な向上により、シリーズ全体の販売台数はかなり増加しそうだ。
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