■次期型アクアは2021年7月頃に発売確定か⁉
ヤリス1.5リッターハイブリッドは、アクアに比べると燃費がいいうえに、室内、とりわけ後席のニールームやヘッドクリアランスが十分に広い。
販売店によっては「ヤリス1.5リッターハイブリッドがあればアクアは必要ない」と断言する営業マンもいるほど。このため一時、「アクアは現行モデルで生産中止に追い込まれるのではないか」といった噂が流れたりした(確認したが、あくまで噂レベルであった)。
最近は「次期型が存在し、2021年7月頃に発売する」というのが確定的になっている。
フルモデルチェンジして2代目にバトンタッチするのは、国内よりも海外ニーズに対応する方針もあると思われる。北米を中心とした海外では、アクアは「プリウスS」の名称で販売されており、特に女性ユーザーからの人気が高い。
次期型がどのようなコンセプトで登場するかは少しずつ明らかになりつつある。
■基本的なコンセプトはキープしたまま上級シフト
新型アクアは、現行ヤリスをベースにトヨタの新しいクルマづくりの考え方である「TNGA」を採用。ヤリスハイブリッドとのコンセプト分けを明確にするため、質感を高め上級シフトする。
外観は基本的にキープコンセプトだが、全長、全幅、全高を若干拡大。
現行アクアは全長4060mm、全幅1715mm、全高1500mm、ホイールベース2550mmで、いっぽうヤリスは3940×1695×1500mm、ホイールベース2550mm。
これに対して、新型アクアはひと回り大きい4100×1720mm×1550mm、2570mm程度が予想される。不評だった室内のヘッドクリアランス、ニールームの狭さを解消。
ホイールベースはヤリスがヴィッツの2510mmから40mm延長することで、室内の広さの確保、走行性の向上を行っていることから、次期型アクアも同程度に引き延ばすことで、ヤリスとの車格の違いを目指して開発を進めているはずである。
パワーユニットはヤリスハイブリッドと同じ1.5リッター直3エンジンとリチウムイオンバッテリー&2モーター方式を採用。ヤリスより車両重量が嵩むぶん、ギヤ比の変更でトルク性を高める対応を実施する。
これまでは2WD車のみだったが、新たに4WD車も加えることで、北海道、東北、山岳地域への需要拡大を図る。
装備面ではディスプレイオーディオの標準化によって、さらなる使い勝手の向上を目指している。
安全安心パッケージのトヨタセーフティセンスはヤリス同様、検知機能の拡大、レーダークルーズコントロール、レーントレーシングアシストなどで進化させる。
2021年5月頃から商品内容を扱う全トヨタ系列店に提示し、ティザーキャンペーンをスタートさせ、車両本体やオプション&付属品の価格を決め手先行予約の受付を開始する。
月販8000台規模の達成が当面の目標であり、従来モデルとヴィッツ、ヤリスの上級シフトユーザーがターゲットとなりそうである。
■「GW明けあたりから先行予約?」証言1;首都圏トヨタ店営業担当者
現行アクアは特別仕様車の「Sスタイルブラック」を中心に、全ラインアップを通常の状態で売っている。昨年8月末に新型ヤリスが発売になってから、この新型ヤリスの販売が絶好調で、こちらに押されて受注ピッチが落ちている。
ただメーカー筋からの情報によると、次期型アクアが夏頃に発売されるというので、期待している。次期型は多少大きくなり、質感を高め上級シフトすると聞いている。燃費や走りも良くなるので、好調に売れると予想している。
5月のゴールデンウイーク明けあたりから、先行予約が開始することになるだろう。
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