■70年の蓄積を背負った究極の働くクルマ
1951年8月にTOYOTA BJ型として発売されてから70年の時を経て蓄積された伝統のフレーム構造を持つ「究極の働くクルマ」としての経験知に加え、パワートレインユニットとプラットフォームを一体で開発するTNGAの発想に基づく最新技術、新GA-Fプラットフォームを導入。第一に運転しやすく疲れないドライビングポジションを確保。
構造は不変ながらも新設計されたラダーフレームと世界初のフレーム溶接技術に加えエンジンのダウンサイズにより200kgの軽量化と重量バランスの適正化、低重心化を実現。悪路でのタイヤの路面密着性を高めるため、タイヤのストローク方向とショックアブソーバーの位置関係を改善するなどサスペンションの基本性能の向上が図られた。
またオンロードではスタビライザーを電子制御で作動させて走行を安定させ、オフロードではスタビライザーの機能を解除して悪路での足回りの柔軟性を確保するE-KDSSを世界初搭載。
ドライバーが悪路での障害物を見落とさないよう直感的に可視化するマルチテレインモニターや路面状況をクルマが確認しマルチテレインセレクトが自動で選択され、オフロードでの運転支援がより強力となった。
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■エンジンは2種類のV6ツインターボ
新開発されたガソリン3.5L、ディーゼル3.3Lの2種類のV6ツインターボエンジンは従前のV8エンジンの動力性能を上回り、意のままに操れる気持ちの良い走りを実現。ガソリン車で305kw/415馬力、650Nmのトルクを、ディーゼル車で227kw/309馬力、700Nmのトルクを生み出しさらに燃費の向上も図られた。
(一部で予想されていた電動化(ハイブリッド)仕様は、現時点ではラインアップされないことも判明)
今回発表された写真からは、20インチとみられるホイールや精悍なLEDライトに加えて、シルバーとマットブラックで高級感と視覚的なインパクトを作り出したフロントグリルが確認できる。デザインは先代200シリーズを踏襲しているが14年分の若返りを果たし、よりボクシーかつ強めの押し出しとなり視覚的なバランスはより低重心化を遂げた。
ただし実際の全長・全幅・ホイールベースやデパーチャーアングル、アプローチアングルは先代のそれを完全に踏襲している。特にトヨタ自ら黄金比と言うホイールベースは80シリーズの頃から不変のままだ。
内装デザインもドライバーの平衡感覚を確保するため水平基調が意識されたインストルメントパネルや操作性を追求したスイッチ類など機能美を追求するものとなっている。
そして環境性能面では「陸の王者」であるにもかかわらず車両使用時の年間CO2排出量をグローバルの全台数ベースで見て従来型から約10%低減した。
安全性能も現代のクルマとして抜かりなく、最新・先進の予防安全パッケージである「Toyota Safety Sense」をはじめプリクラッシュセーフティ、横断歩行者検知機能、緊急時操舵回避支援機能などに加え、パーキングサポートブレーキまで搭載される。
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