新型ランドクルーザー300公式世界初披露!! 今夏にHVなしで登場確定!!

■「GR SPORT」のバッジを掲げたグレードが

 今回はグレードなどの詳細は公開されなかったが、ワールドプレミアのビデオではZX、VX-R(中東専用グレード)と、ランクル史上最高のオフロード性能を持つと噂される「GR SPORT」というプレートを備えるグレードが紹介された(なんらかの「走りのグレード」が存在することは確かなようだ)。「GR SPORT」ではTOYOTAとアルファベットで大きく書かれた無骨なロゴが目立つ。またフロントグリルからサイド回りのクラッディングパネルもオフブラックの精悍かつ実用性の高そうなものとなっている。

公開された映像には「GR SPORT」のロゴが大写しになるシーンも。登場時から用意されるかどうかはわからないが、確実にスポーツモデルが存在することを示す
公開された映像には「GR SPORT」のロゴが大写しになるシーンも。登場時から用意されるかどうかはわからないが、確実にスポーツモデルが存在することを示す

 写真で見るかぎり、「GR SPORT」のプレートを掲げたグレードは、アプローチアングル/デパーチャーアングルが通常の車両よりも大きくとられている。すなわち路面と車体の干渉を防ぎ悪路走破性を高めるためにフロント/リアバンパー下部の張り出しが少なくなっているように見受けられる。また車高もより大きく確保されているように見える。

 ランドクルーザーは、ランドクルーザーがなければ行き来できないぐらい過酷な場所で暮らす人々の命を支えてきた。これまでに世界170か国と地域で1040万台、年間30万台以上が販売されてきた事実をみればそれが過剰なステートメントでないことがわかる。

 そして「ランドクルーザーは人々の安全と安心を支える生活に必要不可欠な唯一無二の道具である」というトヨタの哲学に基づいて今回の300シリーズも設計・開発されている。

 日本にいると想像できないことだが、雪の積もった狭い山道を登って標高4000mを超える村までたどり着き、キャタピラーがなければ走破できないような深い泥と岩にまみれた未舗装路を超え、川を渡って患者を都会の病院に届けなければならない、というようなシチュエーションが世界には存在する。あなたがそのクルマのハンドルを握る立場だとしたら、どんなクルマを選ぶだろうか。

世界中の過酷な環境で愛され続けるランドクルーザー。こうしたユーザーを抱えるため、新型ランドクルーザーには多面的で多層的な性能が求められる
世界中の過酷な環境で愛され続けるランドクルーザー。こうしたユーザーを抱えるため、新型ランドクルーザーには多面的で多層的な性能が求められる

 クルマが物理的に壊れたり砂漠や雪道、泥道を走破できずにスタックしたりすると文字通り死を覚悟しなければいけない環境でも安心して「どこへでも行き、生きて帰ってこられるクルマ」としてユーザーに選択され続けてきたクルマがランドクルーザーなのだ。

 そしてそのような信頼性へのユーザーの要求に加え、現代のクルマに求められる洗練された乗り心地、環境性能、アクティブ/パッシブセイフティー/走行支援性能といった要素を満たし、両立させることは極めて難しい。単純に言ってしまえば壊れないよう丈夫に作ればクルマは重くなり、乗り心地や環境性能は一般的に低下するからだ。

室内の豪華さは折り紙付き。3列シート7人乗りであることも確認できる
室内の豪華さは折り紙付き。3列シート7人乗りであることも確認できる

 だがランドクルーザーの開発に当たっては快適性能を高めるために走破性を犠牲にするなどというトレードオフの発想はありえない。ユーザーの命にかかわる高い要求を必ず満たすように運命づけられ鍛え続けられてきているクルマなのだから。

 それが今回のフルモデルチェンジで何一つ犠牲にすることなくすべての要素がひたすら改善されているというではないか。

 そんな新型ランドクルーザーが世界でデビューするのは今年の夏。トヨタによれば、「本年夏以降、世界各地で発売する予定」と公式に明言された。

 トヨタのプライドをかけたモノづくりの究極の到達点といっていい新型ランドクルーザーを、この目で見られる日が来るのが楽しみで仕方がない!

【画像ギャラリー】未掲載写真も収録!! 世界初披露された新型ランクル300の姿をまとめて見る!!!

新車不足で人気沸騰! 欲しい車を中古車でさがす ≫

最新号

S-FR開発プロジェクトが再始動! 土屋圭市さんがトヨタのネオクラを乗りつくす! GWのお得情報満載【ベストカー5月26日号】

S-FR開発プロジェクトが再始動! 土屋圭市さんがトヨタのネオクラを乗りつくす! GWのお得情報満載【ベストカー5月26日号】

不死鳥のごとく蘇る! トヨタS-FR開発計画は再開していた! ドリキンこそレジェンドの土屋圭市さんがトヨタのネオクラシックを一気試乗! GWをより楽しく過ごす情報も満載なベストカー5月26日号、堂々発売中!