新型アクア発表発売! 約9年ぶりのモデルチェンジ!!かつての王者は捲土重来なるか

「アドバンスドパーク」も搭載

 新型アクアは、全車速追従型レーダークルーズコントロールやレーントレーシングアシスト、ペダル踏み間違い時の急加速を抑制するプラスサポートといった先進安全技術「トヨタセーフティセンス」は、全車標準装備。

 そのうえで、シフト操作も制御してくれるアドバンスドパークを採用した(トヨタコンパクトクラスでは初)。駐車スペースの横に停車してシステムを入れて「開始」を選べば、あとはクルマがステアリングや後退へのシフトチェンジまで操作してくれるので、ドライバーはブレーキ操作のみでOK。

「使うか使わないか」はユーザーの運転スキルや混み合った場所への駐車頻度にもよるので、正直いって「必須」といえるかどうかは判断が分かれるアイテムだが、この手の装置が付くことで、苦手な駐車のサポートが得られて安心できる方は多く、またアクアのような「売れるクルマ」に装着されると全体的なコストが下がることにも注目したい。

シフト操作も制御してくれるアドバンスドパーク
シフト操作も制御してくれるアドバンスドパーク

最大のライバルは身内か!?

 最大のライバルとなるのは、サイズが近しい身内の(同じトヨタ車である)ヤリスだろう。だが、ヤリスはパーソナル(一人)な活用に適していたのに対し、アクアは家族や友人と荷物を積み込んで出かけるような高い実用性をもったクルマだ。そのため、アクアは特に、若者世代にはよく受け入れられてきた。

 また、先代アクアのターゲットユーザーは、プリウスを含む中型車以上からの乗り換え(ダウンサイザー)が多いそうだ。ボディサイズはヤリスとかぶっていたとしても、パッケージングや走りは、それぞれ異なる味付けがなされているという。

ヤリスはパーソナル(一人)な活用に適している。いま欧州市場で受けているのも、一人で移動するときのドライバビリティに長けていることも影響しているはずだ
ヤリスはパーソナル(一人)な活用に適している。いま欧州市場で受けているのも、一人で移動するときのドライバビリティに長けていることも影響しているはずだ

 実際、大いに売れた先代を継ぐ2代目として、どういったところを目指したのか? との質問に対し、トヨタは、

「第一に、日本の皆さんに愛されるクルマをつくりたかった。カッコよくしようとしたり、使い勝手を向上させようとすると、どうしてもボディを大きくしたくなる。ですが、そこであえて、決められたサイズ(5ナンバー枠)を守りながら、日本の道で使いやすいよう出来ることを全力でやった。

 その結果、このデザイン、このパッケージングに至った。ぜひ実際に乗ってみて、そのことを感じてほしい(開発責任者)」とのこと。

 アクアは、今回の新型でも、先代と同様に、国内販売でベストセラーカーを獲得し、常にランクインし続ける偉大なコンパクトカーになるだろう。アクアの立ち位置を把握し、守るべきもの(ボディサイズや燃費性能のアドバンス)は守るという判断をした新型アクアは、国産コンパクトカーとして珠玉の出来に違いない。月販目標台数は9500台とかなり強気の設定。

新型アクアのグレード別価格表。200万円を切るBグレードは、法人用途やレンタカー用途などに使われることが多い
新型アクアのグレード別価格表。200万円を切るBグレードは、法人用途やレンタカー用途などに使われることが多い

【画像ギャラリー】本稿未掲載写真含む計56枚!! 新型アクアの詳細を余すことなくご紹介!!

新車不足で人気沸騰! 欲しい車を中古車でさがす ≫

最新号

新型プレリュード仮想カタログほか、スポーツカー好き大歓喜情報満載!ベストカー12月10日号発売中!!

新型プレリュード仮想カタログほか、スポーツカー好き大歓喜情報満載!ベストカー12月10日号発売中!!

 ベストカーWebをご覧の皆さま、ちわっす! 愛車がどれだけ部品を交換してもグズり続けて悲しみの編集…