■全車マイルドハイブリッドに
やはり最大の変更点といえるのは、パワートレインだ。2022年モデルは、全車がマイルドハイブリッド仕様となる。
搭載されるエンジンは、ガソリンとディーゼルの3.0Lの直列6気筒ターボ。マイルドハイブリッドは、48Vのシステムでベルト インテグレーテッド スターター ジェネレーター(BiSG)とリチウムイオンバッテリーを組み合わせたものとなる。
それぞれの性能は、ガソリンエンジンが最高出力360ps/5500~6500rpm、最大トルク500Nm/1750~5000rpmを発揮。クリーンディーゼルが最高出力300ps/4000rpm、最大トルク650Nm/1500~2500rpmとなり、いずれも低回転から強大なトルクが得られるSUV向きなエンジンを搭載する。
燃費消費率は、現時点では未発表なので、マイルドハイブリッドによる恩恵は不明だが、重量あるボディで発進と停車、加減速が繰り返される市街地での燃費向上とCO2削減には効果を発揮するだろう。
エンジン変更を受けながらも、パワフルな6気筒エンジンが継続されたのは、ディスコファンにとって朗報だ。ただ現状では、復活を果たし、日本に再上陸した質実剛健なディフェンダーの人気はうなぎ登り。その陰に隠れてしまった状況だ。
ただファミリーカーとしては、日常からオフロードまで活躍できる快適性と上質さに勝るディスカバリーが、よりベストとなる人もいるはずだ。今回の6気筒ガソリンターボの継承は、キャラクターの差別化を明確にし、ランドローバー内の住み分けを図る狙いもあるものと見られる。
多様性という面で強みを持つディスカバリーが、マイルドハイブリッド化で、より活躍することを期待したい。
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