巨大化したキドニーグリルが、大きな話題となったBMW4シリーズ。クーペ、カブリオレに続き、4ドアクーペの「グランクーペ」がフルモデルチェンジした。新グランクーペのモデルラインアップと特徴について解説する。
文/大音 安弘 写真/BMW
【画像ギャラリー】初のフルモデルチェンジで激変!BMW 4シリーズ グラン クーペ
■実用的クーペが初のフルモデルチェンジ
BMWは、2021年7月16日、ミッドサイズ4ドアクーペ「4シリーズ グランクーペ」のフルモデルチェンジを発表した。全仕様が右ハンドルのAT車となり、価格は、620万円~1005万円だ。
4シリーズ グランクーペは、4シリーズ・クーペのスポーティなスタイルを受け継ぎつつ、4ドアモデルの利便性を与えたオールマイティなクーペとして、2014年に誕生。今回が初のフルモデルチェンジとなる。
新世代4シリーズのアイコンとして採用された大型のキドニーグリルは、グランクーぺにも採用。この特徴的なグリルは、1930年代の「328」や1960年代の「2002」などのスポーティなBMWが備えていたキドニーグリルをモチーフとしていたもの。
つまり、スポーティ&スペシャルティの新たな象徴ともいえる。今後のBMWの新たなアイコンのひとつとなるようで、電動サブブランド「BMW i」の新型車にも取り入れられている。
クーペライクなルーフラインを継承するが、厚みが増したことでガラスエリアも拡大。クーペらしさを強調するサッシュレスドアと6ライトウィンドウデザインを継承することで優雅なフォルムを構築する。
テールデザインは、クーペ同様のL字型コンビネーションランプを備えたシャープなものとなる。もちろん、テールゲートは継承されており、ラゲッジスペースへのアクセスに優れている。これも同車の大きな魅力のひとつだ。
新型のボディサイズは、全長4785mm×全幅1850mm×全高1450mmと大きめだが、従来型とほぼ同等サイズ。比較すると、全長が10mm、全高が55mmそれぞれ拡大されており、ボリューム感が増したことがわかる。ホイールベースも5mm拡大の2855mmとなった。
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