■シンプルなモデルライン
モデルラインアップは、クーペに準ずるもので、ベースとなる「420i」は、「標準車」とスポーティさを強調した「Mスポーツ」を用意。そこにMパフォーマンスモデル「M440i xDrive」を加えた3タイプとなる。
420iは、2.0L直列4気筒ターボエンジンを搭載。最高出力184ps/5000rpm、最大トルク300Nm/1350~4000rpmを発揮する。駆動方式は、FRとなり、8速ATを組み合わせる。
Mスポーツでは、専用装備として、パドルシフト、スポーツAT、Mスポーツサスペンション、バリアブルスポーツステアリング、Mエアロダイナミクスパッケージなどが備わり、走りと装いにスポーティさが増す。
フラッグシップモデルとなる「M440i xDrive」は、3.0L直列6気筒ターボエンジンを搭載。最高出力387ps/5800rpm、最大トルク500Nm/1800~5000rpmを発揮する。
xDriveの名が示すように、4WDが標準。最上級グレードらしい豪華な装備内容に誇るだけでなく、Mパフォーマンスモデルとして、MアダクティブサスペンションやMディファレンシャルなども組み合わされることで、荒れた路面でも安定した走行性能を誇る。まさにシーンを選ばないオールマイティさが、自慢だ。
■万全なボディ対策で裏切らない走りを……
4シリーズのグランクーペの特徴である大型テールゲートは、ボディ剛性面では不利だが、その点も抜かりはない。基本を3シリーズと共有する4シリーズだが、ベースに対して、サスペンション取り付け部やアンダーフレームを強化。
またリア周りには、ブレースの追加も行うなど、しっかりと各部に対策が施され、クーペに期待されるスポーティかつダイナミックな走りがしっかりと実現されているという。
■最新の先進機能が充実
時代が求める先進安全も最新式にアップデート。高性能3眼カメラとレーダーによる高いセンシングと高性能プロセッサーによる高い解析能力を備える安全機能・運転支援システム「ドライビング・アシスト・プロフェッショナル」を全車に標準化。衝突被害軽減ブレーキ、ペダル踏み間違い急発進抑制機能、側後方接近車警報システム、アダクティブクルーズコントロール(ACC)などニーズが高い装備をしっかりと装備。さらにハンズオフ機能付き渋滞運転支援機能に加え、BMW独自の直前50mの前進ルートを記録し、同じルートを正確に後退できるリバースアシスト機能も備える。
各社から4ドアモデルが登場し、活気づくクーペ市場だが、スポーティさや走りのよさを得意とするBMWとは親和性が高いカテゴリーでもある。
斬新なフロントマスクを備え、さらに4ドアモデルとしての利便性も高めた新4シリーズグラン クーペは、デザインやフォルムの癖が強くなったようにも思える。その個性に4ドアクーペ派のユーザーがどのような評価を下すのかも、興味深いところだ。
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