オススメグレードは「G」!! 今後の三菱の課題は?
グレードは、ベーシックなM(5人乗りのみ)、中級のG(5人乗りと7人乗り)、最上級のPという構成だ。装備と価格のバランスを見ると、上級グレードほど、装備が充実する割に価格の上乗せが少ない。つまり買い得になっていく。
具体的には、GはMに通信機能や20インチアルミホイールなど40万円相当の装備を加えながら、価格の上乗せは28万3800円に抑えた。PはGに本革シート、BOSEプレミアムサウンドシステム、ヘッドアップディスプレイなど50万円相当の装備を加えて、価格上昇は32万4500円だ。
この点を踏まえると、最も推奨度の高いグレードはG(5人乗り:490万4900円・7人乗り:499万6200円)になる。7人乗りの価格は5人乗りに比べて9万1300円高いが、妥当な価格差だ。
注意したいのは、Gに本革シートなどのセットオプション(25万3000円)と、BOSEプレミアムサウンドシステム(10万4500円)やヘッドアップディスプレイ(7万7000円)を加える時だ。この時は必ずPに上級化する。なぜならオプション価格の合計が33万円以上になり、PとGの価格差(32万4500円)を飛び越えるからだ。
Pの車両価格が割安で、Gに設定されるオプション価格は割高だから、Gのオプション装着を増やすと同じ装備を標準装着するPの価格を上まわってしまう。このような価格設定は良心的とはいえず、選ぶ時には充分な注意が必要だ。
それでも新型アウトランダーは機能が全般的に優れ、堅調に売られるだろう。販売店によると納期は約3か月だから、最近の新型車では短い部類に入る。
今後の三菱の課題は、需要の多い200~300万円の価格帯を充実させることだ。今の三菱の売れ筋車種は、小型/普通車は新型アウトランダー(462万1100円以上)とデリカD:5(391万3800円以上)になる。そのほかは150~190万円が売れ筋の軽自動車だ。エクリプスクロスの最廉価グレードは253万1000円だが、200~300万円の車種がきわめて少ない。
そこで新型アウトランダーを堅調に販売しながら、売れ筋カテゴリーとなるコンパクトSUVのRVRをフルモデルチェンジしたり、その後継車種を投入する必要がある。これを成し遂げた時、三菱は本当に復活するわけだ。
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