プジョー508 208に続いて新型308が4月にデビュー! どこが凄いのか?

■新型308は電動化対応も可能

電動化対応も可能なプラットフォームを採用した308だが、現時点ではプラグインハイブリッドのみとなる
電動化対応も可能なプラットフォームを採用した308だが、現時点ではプラグインハイブリッドのみとなる

 導入目前に迫るフルモデルチェンジモデルの新型308は、最新プジョーデザインを纏い、劇的な変化を遂げる。プラットフォームは、現行同様に「EMP2」だが、その進化版で、電動化対応も可能なものだ。

 既存のEMP2が幅広い車種に使われていることからも分かるように柔軟性を持つもので、それは新型のボディサイズにも反映される。ただし、現時点では308の電動車は、プラグインハイブリッドのみとなることを付け加えておく。

 ボディサイズは、ハッチバックモデルの場合、全長4367mm×全幅1859mm×全高1441mmで。ホイールベースが2675mmとなる。ワゴンのSW場合は、全長4636mm×全幅1852mm×全高1442mmで、ホイールベースが2732mmとなる(※共にフランス本国のカタログ値)といずれもサイズアップを図る。

 現行型308は、ハッチバックが全長4275mm×全幅1805mm×全高1470mm、ホイールベース2620mm。ワゴンSWが全長4600mm×全幅1805mm×全高1475mm、ホイールベース2730mmなので、ひと回りほどのサイズアップになるようだ。

後席の居住スペース、特に膝前スペースがかなり広い印象
後席の居住スペース、特に膝前スペースがかなり広い印象

 さらにいえば、ライバルとなるゴルフVIIIと比較しても大きいため、存在感を増すだけでなく、同時に快適な車内空間の提供にも繋がるのは朗報だ。しかし、懸念されるのは車幅と駐車場とのマッチングだろう。

 物理的なボリュームだけでなく、視覚的にも劇的な変化を迎えるのが新308シリーズの特徴。ボディサイズの変化が示すように、よりワイド&ローのスタンスが強調されている。

 そのなかでも特に印象的なのが、フロントマスクのデザイン。最新世代に使われる立体的かつグラフィカルなデザインのフロントグリル、ライオンの爪痕を彷彿させる鋭いデイランプ、切れ長のLEDプロジェクター式ヘッドライトなどの最新世代のアイコンを凝縮する。

よりスタイリッシュになったエンブレム。セイバートゥースと共に現在のプジョーの新たな象徴となっている
よりスタイリッシュになったエンブレム。セイバートゥースと共に現在のプジョーの新たな象徴となっている

 そのなかで新たな象徴となるのが、新デザインのプジョーエンブレムだ。

 すでにブランドアイコンとして使われる新エンブレムだが、市販車への搭載は、新308が初となる。グリルとの一体感を出すために、グリル加飾がエンブレムを中心にデザインされているので、より印象にも残る。

 この大人の手のひらほどの大きさもあるエンブレムは、単なるアクセントではなく、その背面にミリ波レーダーが内蔵されており、プジョーの先進の安全運転支援機能を支えるキーのひとつとなる。

 このアイデアは、大型化したグリルを際立たせるべく、ナンバーをグリル下に配置するデザインを成立させるものでもある。

 海外の幅広のナンバープレートだと、グリルに干渉せず、新デザインの美しさを強調しているのがポイント。ただ日本のナンバーだと、グリルとバンパーを結ぶデザインが隠れてしまうのは残念だ。

 未来的なデジタルメーターと小径ハンドルが象徴的なプジョーの「iコクピット」も大きく進化を見せる。より視界を良くするために、オンダッシュだったインフォメーションシステムのモニターがダッシュボードの中央に移動。

 さらにメーターフードとエアコンルーバーを一体デザインとしてラウンドさせることで、ワイド感を演出している。

2022年2月に各地のプジョーディーラーに展示された新型プジョー308
2022年2月に各地のプジョーディーラーに展示された新型プジョー308
日本車やドイツ車には見られない大胆かつ斬新、モダンな308のコクピット
日本車やドイツ車には見られない大胆かつ斬新、モダンな308のコクピット
すっきりした印象の308のATシフトレバー
すっきりした印象の308のATシフトレバー

 新インフォメーションシステムも注目すべきポイントで、メインモニターの下にショートカットキー用のサブパネルを備えている。この最新インフォメーションシステムは、なんと本国のナビゲーションが日本で使用できる初のシステムとなる模様。

 他の新型モデルを含め、現状では日本製ナビゲーションシステムとの切替で対応しているだけに、より操作性も高まる予感。ナビのグラフィックスデザインを含めて、注目したい。

 新ATシフトレバーも、他モデルのバイワイヤーの大型シフトレバーから、センターコンソール周りのスペース効率を高めるコンパクトなレバー式に切り替わり、すっきり。日本には導入されることはないだろうが、本国ではしっかりとMTも用意される。

 そのデザイン上の違いはなく、そのスペースに小物入れの代わりにMTシフトが備わる程度。基本的なデザインに大きな変化はなく、いずれも電動パーキングブレーキ仕様となる。トグル式ATレバーについては、2022年3月発表の改良型2008でも採用されるが、そのデザイン性は、308のほうが勝る。

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