■多彩なパワーユニットを設定
パワートレインをAT仕様に限定すると、現行型308でも主力である130ps/230Nmの1.2L直列3気筒ガソリンターボと130ps/300Nmの1.5L直列4気筒クリーンディーゼルターボに加え、プラグインハイブリッドが設定される。
プラグインハイブリッドは、出力が異なる2種類を設定。いずれもモーター出力は、81kW(110ps)/320Nmを発揮。エンジンは、2種類ともに1.6L直列4気筒ターボエンジンで、セッティングの違いで、150ps/250Nmと180ps/250Nmを使い分ける。
その結果、前者のセッティングとなる「HYBRID 180 e-EAT8」はシステム出力133kW(180ps)/360Nmを発揮。後者のセッティングとなる「HYBRID 225 e-EAT8」が165kW(225ps)/360Nmを発揮する。
搭載されるリチウムイオンバッテリーの容量は同じで、電気のみの走行距離は、WLTPモードで60km前後となる。このうち「HYBRID 225 e-EAT8」は、プジョー508HYBRIDにも搭載されているものと同様だ。トランスミッションは、好評の8速ATが引き続き使われている。
■新型308の発売で国内販売台数更新なるか
現時点では、正式な発売日に関するアナウンスがされていないが、今年4月であることは間違いない様子。ハッチバックとステーションワゴン「SW」の両方が導入され、パワー・オブ・チョイスの戦略に則り、ガソリン、クリーンディーゼル、プラグインハイブリッドの選択も可能となる予定だ。
ただプラグインハイブリッドについては、恐らく高性能型の「HYBRID 225 e-EAT8」に限定されるだろう。まだ仕様に関しては、不透明だが、「アリュール」と「GT」の2種類とみられ、いずれも先進の安全運転支援機能が備わる「パック」仕様になると見込む。
もちろん、日本仕様の詳細については、続報が入手出来次第、お伝えしたい。
8年連続で成長を続けるプジョーは、9年目の期待を新型308に託す。日本法人も、グループPSAジャパンとFCAジャパンが統合され、スティランティスジャパンに改められたが、販売台数では、ジープに継ぐ規模となるだけに、グループ内での期待も大きいはずだ。
そのプジョーが次のハードルとして見定めるのは、コンパクトハッチ「206」の大ヒットで記録した2002年の1万5000台越えの記録の更新だろう。そうなれば、収益面では勝てずとも、販売台数ではグループ内で日本トップとなる。
如何なる施策で、さらなる成長を促すのか、今後の商品展開などを含め、プジョーの戦略にも注目だ。
【画像ギャラリー】研ぎ澄まされた牙でライバルに喰らいつけ!! より精悍に生まれ変わった新型308とプジョーファミリー(22枚)画像ギャラリー
コメント
コメントの使い方