先進技術も、最新進化版を搭載
また、予防安全技術「レクサスセーフティシステム+」は、最新進化版を搭載。信号交差点での右左折時の減速支援や、車線内走行時の常時支援、また、ドライバーモニターを用いて、わき見運転や居眠り運転を検知して警告したり、通常よりも速いタイミングで警報や車線逸脱抑制を作動させる。
また、運転支援技術の「レクサスチームメイト」では、アドバンスドドライブ(渋滞時にハンズオフできる機能)や、アドバンスドパキング(リモート機能付)も採用。スマートキー携帯時に、車外からスマホで駐車/出庫が可能で、専用アプリをインストールしたスマホを、デジタルキーとして使用することも。
対応するクルマが複数ある場合にも、スマホ一台で操作ができ、スマホ間でのデジタルキーの受け渡しも可能。家族や友人への貸し借りも可能になるという。
欠点は「車両価格」だけか??
最高速の高さや、加速性能の速さを謡うわけではなく、人にとって快適でドライビングが楽しいBEVを狙っている新型RZには、現時点で欠点らしきものは見いだせない。強いて挙げれば(現時点は未発表だが)相当な額になると思われる車両価格だろう(筆者予想では850万円あたりと予測しており、このモデルの場合の国からの補助金支給額はまだ判明していないが、約85万円程度と予想される)。
国産車でライバルとなる日産アリアは、これまでの日産車の枠をはるかに超えた高品質なインテリアと、静粛性の高さ、そして走りの良さで勝負に出てきた。全幅1850mm程度に抑えたクルマのサイズ感、乗り味、手触りなど、日本人にはちょうど合うだろう出来の良さだった。
トヨタ版であるbZ4Xは上級ミドルクラスBEVとして、国内市場でアリアとガチンコ勝負することになるだろう。モーター出力、航続距離など、スペック上だとよい勝負になることが予想される。しかし、レクサス版となる新型RZは、欧州メーカーのBEVや、テスラといった世界のBEVも視野に入れて戦うことになるはず。
bZ4Xやアリアに対し、乗り味でどれほどの差を付けられているのか、そのうえで、欧州メーカーのような「感性」に訴えかけてくるものがあるのか、そうしたポイントが重要になるはず。bZ4Xとの違いが、デザインとフロントモーター出力だけではちょっと寂しい。乗ってみて「驚き」を感じ取れるかが、関心深いところだ。
このプラットフォームを用いた別車型、例えばクーペSUVや、4ドアクーペ、スポーツモデルなどの更なるバリエーションを早く見たいところ。「2030年までにBEVフルラインアップ」を目指すレクサスの偉大な挑戦が、いよいよ始まった。
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