■「マジでめちゃくちゃクラウン」
本企画担当編集者は先日実施されたメディア向けの新型クラウン試乗会に参加しており、横浜市街を小一時間試乗する機会を得ました。生産スケジュールの関係で、2.5L+モーターのロイヤル系HV仕様(グレードは「CROSSOVER G Adovance Leather Package」)しか乗れていないが、走り出した瞬間「あ、これ、クラウンだね(by豊田章男社長)」というフレーズが浮かんだ。
マジでめちゃくちゃクラウン。これがクラウンでなくて何がクラウンなんだというフィーリング。より具体的に言うと、(すぐ先代のS220系ではなく)先々代型S210系クラウンのロイヤルのように、ソフトでゆったりした「客船」みたいな乗り味でした。いや客船、そんなに乗ったことありませんが。
クラウンは(それまでの高級アメリカ車を手本としたような乗り味から)S220系で「ドイツ車のような運転フィーリングに舵を切った」と言われたものだが、新型クラウンはそこからややアメリカ車方向へ重心を移しつつ、そうした「クラウンらしさ」をクロスオーバーボディで実現している。そのフィーリングが、時速5kmから100kmまで変わらず一貫しており、いやーこれ、すごく高度なことをしゃらっとやっています。
新型クラウンはこれから全国の販売店に展示車や試乗車が配備され、新開発デュアルブーストHVを搭載した「RS」の生産も始まる。そして何より、新型「クラウンシリーズ」はこの先1年半かけて「スポーツ」、「エステート」、「セダン」が登場してゆく。あらゆる意味で「始まったな」という新型クラウン、幸先のいいスタートを切ったかたちで、この先がさらに楽しみです。
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コメント
コメントの使い方営業の勉強不足により、15代目で継続顧客に上位グレードと勘違いして、硬く引き締まった超スポーティグレードのRSを無思考に勧めた、
それが不評を買い躓いた。その反省が深かったのか、今回はグレード選びへの情報伝達が発売前から徹底されているようです。
乗り心地を原点回帰しつつ進化させたり、客と直接対する人間を重視したり、クラウンはFR1つを捨てて多くの伝統を取り戻したのかも知れません