■最新SUVトレンドを取り入れた上質なインテリア
コックピットは先進機能を取り入れつつ、シンプルな操作を重視したもので、視認性に優れる水平基調のダッシュボードなど、最新SUVのトレンドに沿った空間に仕上げられているが、アメリカンSUVらしいエッセンスもしっかりと取り入れられており、独自の世界観を備える。
メーターパネルは、10.25インチのフルカラーディスプレイメーターとなり、中央には、10.1インチのタッチスクリーンを装備する。
シートはレザー仕様となり、サイドサポート部にはダイアモンドキルティング処理が施された上質なもの。シートレイアウトは、2+3+2の構成となっており、3列目のアクセス時には、2列目がワンアクションで折り畳める機構を備える。
ただし、3列目は頭上と足元のスペースに制約があるため、実質的にはジュニアシートと捉えるべきだろう。もちろん、3列目を折り畳めばフラットなラゲッジスペースに早変わりする。
■豪華装備の「リミテッド」のみを導入
トリムレベルは、豪華装備を誇る「リミテッド」のみ。代表的な機能を紹介すると、10.1インチタッチスクリーン付きのインフォメーションシステムにはナビゲーションシステムを搭載し、9個のスピーカーと1基のサブウーハーを備えるプレミアムサウンドシステムを組み合わせる。
プレミアムエアフィルター付きデュアルゾーンオートエアコン、ワイヤレスチャージングパッド、ETC2.0車載器、パワーシート及びシートヒーター付きのフロントシート、ヒーテッドステアリング、ハンズフリーパワーテールゲートなど快適装備が充実。
もちろん、先進安全運転支援機能も標準化されており、アダクティブクルーズコントロールを初め、ブラインドスポットモニター及びリアクロスバスディテクション、衝突被害軽減ブレーキ、パークアシスト、サラウンドビューカメラなど充実の内容を誇る。
■アクティブライフを支えるパワートレーン
パワーユニットには、ジープで日本初導入となる2L直列4気筒ディーゼルターボを採用。最高出力170ps/3750rpm、最大トルク350Nm/1750~2500rpmを発揮。排気ガスのクリーン化のために、尿素SCRシステムも備える。
注目の燃費消費率が13.9km/L(WLTC)と、約1.9tのボディとしては経済的となっている。燃費と軽やかな走りに貢献するトランスミッションは、電子制御式9速ATとし、自動切り換えを行う電子制御式オンデマンド4WDも標準装備される。タイヤもマッド&スノータイヤが装備されるため、季節や天候を問わず、安定した走りを提供してくれる。ユーザーのアクティブライフを支えてくれる。
充実装備と経済的なディーゼルエンジンを備えるコマンダーは、2.4Lガソリンエンジンの5人乗りSUVである「コンパスリミテッド」と比べると、88万円の価格差があるが、よりSUVらしいワイルドなスタイルや上質で落ち着いたインテリア、クリーンディーゼルエンジン。
そして、7人乗車が可能な点と拡大可能なラゲッジスペースを考慮すれば、かなり戦略的な価格といえる。しかし、同価格帯には、同じく7人乗りメルセデスベンツの「GLB」クラスが存在し、GLB 200 d 4MATICというディーゼル4WDも選べる。
輸入車のなかでは、貴重なコンパクトな7シーターSUVとして一強となっていたメルセデスベンツGLBクラスに対して、コマンダーが如何なる戦いを見せるかにも注目だ。
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