■さらにデジタル感を高めたコックピット
コックピットの最大の変化は、カーブドディスプレイの採用だ。12.3インチのメーターパネルと14.9インチのコントロールディスプレイを一体化。フレアレスなので、ドライバーの目前にワイドディプレイが広がる未来的な雰囲気となる。
さらにセンターコンソールに備わるシフトレバーとiDriveコントローラーの周辺がリデザインされ、シフトはコンパクトなレバー式に変更されるなど、すっきりしたものに。グリップ式シフトレバーがなくなったことでフロント周りの空間もより広々した印象になっている。
シートレイアウトは、2+3+2の7人乗りを基本とするが、オプションで2列目が独立したコンフォートシートとなる6人乗り仕様も用意。6人乗り仕様では2列目と3列目シート間がウォークスルー仕様となるため、車内での移動も楽になる。
■主力となるクリーンディーゼルが続投
標準車となる「xDrive 40d」のパワートレーンは、48Vマイルドハイブリッド仕様の3L直列6気筒DOHCクリーンディーゼルターボエンジンを継続。最高出力352ps、最大トルク720Nmを発揮と性能向上が図られている。このエンジンに、フルタイム4WDのxDriveと8速ATを組み合わせる。
足回りは、「オートマチック セルフレベリング コントロール付きアダプティブ2アクスル エアサスペンション」と「電子制御ダンパー付きアダプティブ サスペンション」を組み合わせた豪華な仕様が標準装備される。また改良型でも、標準モデルにはガソリン車は用意されない。
もちろん、フラッグシップモデルにふさわしい先進機能も充実しており、安全機能運転支援システム「ドライビングアシストプロフェッショナル」や完全自動駐車が可能な「パーキングサポートプロフェッショナル」も全車標準となる。
■バージョンアップされたMパフォーマンスモデルを用意
BMWらしいフラッグシップモデルの世界観を提供するべく、X7にはMパフォーマンスモデルを用意。従来の「M50i」から新型では「M60i」へとアップグレードされている。新フロントマスクに合わせて、Mエアロデザインもリニューアル。より力強さとスポーティさが増した雰囲気は、標準車の持つ快適なフラッグシップSUVのイメージを覆すものだ。
搭載されるエンジンは、従来同様の4.4L V8DOHCツインターボエンジンだが、48Vマイルドハイブリッド化がトピックのひとつ。スペックは最高出力530ps、最大トルクは750Nmと従来型と同等だが、マイルドハイブリッド化によるアシストによる性能向上が期待できる。
また、走りを強化するアイテムとしてMスポーツディファレンシャルやMスポーツエグゾーストシステムなどを搭載する。もちろん、4WD仕様となり、8速ATが組み合わされる。その性能の高さを示す0-100km/h加速は、4.7秒と公表されている。
BMWの新フラッグシップサルーン「7シリーズ及びi7シリーズ」と同時発表された改良型X7。細やかなアップデートは明かされていないものの、デジタル機能の強化と次世代を先取りしたフロントマスクデザインなど、BMW最先端の存在となっている。
セダンでは満足できないアグレッシブなエグゼクティブの期待に応える好戦的なSUVに仕上がっていることだろう。納車開始は、今年12月以降としているため、早ければ年内に街中で、その雄姿を目撃できそうだ。
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