■違和感ゼロで動力性能もまったく問題なし
ATTO3のEVとしての特徴は、リン酸鉄リチウムイオン電池「ブレードバッテリー」を採用していること。航続距離が長く、安全性が高いうえに長寿命なのだ。車重は1750kgで電池容量は58.56 kWh、WLTCモードで485㎞(自社調べ)も走る。日産のARIYAのB6が60kWhで470kmだからその差がわかる。
さらにEV専用のe-Platform3.0は軽く、低床で効率的なスペースを生み出している。電費のよさはこの新型プラットフォームのおかげということもあるだろう。
モーター出力150kW(203ps)、モータートルク310Nm(31.6kgm)のスペックを持ち加速性能については0~100km/hで7.3秒と公開されているが、日本車ならARIYA B6(7.5秒)とほぼ同じ加速性能だが、実際に乗ってみるとこの数字以上に速い印象だ。おそらく車重が1750kgと比較的軽いからだろう。デジタル式のスピードメーターにはエネルギー回生状況も表示され、ECOドライブするにも親切だ。
充電口はCHAdeMOのほかV2Hにも対応し(たとえば災害が起こって停電した際などは)フル充電で一般家庭4日分の電力を供給可能と、こちらもしっかりと日本のニーズにマッチする。さらに安全面ではEuro NCAPで最高評価5つ星を獲得しており抜かりはない。
今回は一般道を50kmほど試乗しただけだが、動力性能は80点、装備は95点、ユーティリティは85点といった評価にしておきたい。
BYDジャパンではディーラー網の整備を進めており、お近くにお店があるなら一度試乗してみてはいかがだろう。
【BYD「ATTO3」主要緒元】
・全長×全幅×全高:4455×1875×1615mm
・ホイールベース:2720mm
・車重:1750kg
・最小回転半径:5.35m
・モーター出力:150kW(203ps)
・モータートルク:310Nm(31.6kgm)
・バッテリー容量:58.56kWh
・サスペンション:前ストラット・後マルチリンク
・航続距離:485km(WLTCモード自社調べ)
・価格:440万円
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