BMWは2023年2月27日、日本での新型M2の受注をスタートさせた。価格は958万円で、納車は2023年4月以降を予定しているという。先代M2から約200万円価格アップの価値は果たしてあるのか!?
文/ベストカーWeb編集部、写真/BMW
■M最小モデルで2世代目のM2が日本降臨!
BMW M社が開発する高性能マシンのMモデルだが、それにはふたつのカテゴリーがある。まずひとつ目はサーキットでの本格的な走行を可能としたMハイ・パフォーマンス・モデルで、もうひとつは本格的なサーキット走行で培われた技術を余すことなく取り入れ走行性能を高めたMパフォーマンスモデルだ。今回発表された新型M2は、Mハイ・パフォーマンス・モデルに位置づけられる車種。
今回の新型M2は、1985年に登場した「初代BMW M3」(E30型)と、1973年に誕生し、スポーティで美しいデザインと卓越した運動性能により名を馳せた「BMW 2002ターボ」(マルニー)の伝統を引き継いでいる最もコンパクトなMモデル。先代型の初代BMW M2は2016年に発表となり、今回発表のM2は2世代目モデルとなる。
ボディサイズは全長4580×全幅1885×全高1410mm、ホイールベース2745mm。ベースの2シリーズクーペから全長が20mm、全幅で60mm、全高で5mm、ホイールベースで5mmのアップとなっている。先代型M2は全長4475×全幅1855×全高1410mm、ホイールベース2695mmだったので、若干のサイズアップとなってフルモデルチェンジされた。
トランスミッションには、ドライブロジック付きの8速MステップトロニックATと6速MTを設定している。車両本体価格はいずれも958万円で、先代モデルのM2が7DCT車で793万円、6MT車が768万円だったことを考えると、性能向上分はあるにせよ、約200万円の価格アップとなっている。
■伝統の直6エンジンは460psを発揮!
新型M2は、比較的コンパクトなボディに3L直6ターボエンジン(最高出力460ps/最大トルク56.1kgm)を搭載。先代型が同じ直6の3Lターボで最高出力370ps、最大トルク47.4kgmだったので大幅なパワーアップを果たしている。
セグメント唯一の後輪駆動コンセプトと約50:50の理想的な前後重量配分により、俊敏なハンドリングと卓越したロードホールディング性能を実現したという。トランスミッションは8ATと6MTを設定する。
新型M2のデザインは、2シリーズクーペをベースとしながらも大きく左右に張り出した四角型基調のエアインテーク、ヘッドライト周りのデザイン、横バーを採用した直線的なデザインのフレームレスのキドニーグリル、横方向にワイドにしたフロントホイールハウスなどによって、より存在感を強調し、大きく違う印象を与えるものになっている。
また、リアでは、LED技術を取り入れてスモーク処理されたコンパクトなテールライトをはじめ、後部をキックアップさせた厚みのあるトランク形状、Mハイ・パフォーマンス・モデル伝統の存在感ある4本出しエキゾーストパイプ、空力特性の改善に寄与する立体的なリアディフューザーなどの採用で、シンプルながらスポーツクーペにふさわしいグラマラスで存在感を与えている。
サイドデザインはベースとなった2シリーズクーペの伸びやかなサイドと居住性はそのままに、特に、フロントおよびリアのバンパーデザインを力強く大きくすることで、パワフルな走りを表現しているという。サイドスポイラーは2シリーズクーペより大型化し、ボディ同色とすることで安定感を表現している。
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