三菱自動車が次期トライトン(コンセプト)をタイで電撃発表!! か、か、カッコいい!! 世界戦略に日本も入れてくれー!!

■凛とした表情の次期トライトン

「MITSUBISHI XRT Concept」については、三菱自動車が同日発行したプレスリリースにも、「新型トライトンのコンセプトカーである」と明確に記載されているので、もはや疑う余地はない。コンセプトモデルなので細かな部分は市販モデルとは異なるが、今回バンコク国際モーターショーに展示されたモデルが次期「トライトン」である。

バンコクショーで公開された「MITSUBISHI XRT Concept」。コンセプトモデルということで、迷彩カラーで登場した。ボディ側面に大きく入っているスラッシュマークは「ラリーアート」のモチーフと見た。現行型に続きモータースポーツで活躍してほしい
バンコクショーで公開された「MITSUBISHI XRT Concept」。コンセプトモデルということで、迷彩カラーで登場した。ボディ側面に大きく入っているスラッシュマークは「ラリーアート」のモチーフと見た。現行型に続きモータースポーツで活躍してほしい

 現行「トライトン」にも負けない凛とした表情が与えられたフェイス、ピックアップトラックらしい力強さを感じる分厚いフードは水平配置される。展示車のボディはダブルキャブで荷台部分が短くスポーティなシルエットである。前後フェンダーはパンプアップしたアスリートの筋肉のごとくグッと膨らみ、「トライトン」の走りを大きく予感させる。右Aピラー部にはウォーターハザード時の吸入空気を確保するためのシュノーケルも装備している。装着されたタイヤは、横浜ゴムのマッドテレインタイヤ、ジオランダーG003であった。

 展示車のカモフラージュパターンは、“ボディ全体を噴き出す溶岩のエネルギーを内包する岩石をモチーフにした”としており、このまま市販をして欲しいかのような雰囲気である。そして注目すべきはサイドに配された、ダーク色の10本ラインで構成されるグラフィックスだ。このグラフィックスは言わずとしれたラリーアートのブランドアイコンである。

「MITSUBISHI XRT Concept」。タイではピックアップトラックは、実用性とステイタスを兼ね備えた存在。次期トライトンもその両要素を高い次元で備えている
「MITSUBISHI XRT Concept」。タイではピックアップトラックは、実用性とステイタスを兼ね備えた存在。次期トライトンもその両要素を高い次元で備えている

 カモフラージュパターンとブランドアイコンには特殊な反射素材が使われている。カモフラージュパターンは光の当たり方によって色が変化。ブランドアイコンは普段はほとんどわからないが、光が当たる方向からのみ浮き上がるように現れるという具合だ。

■三菱自動車で最も販売台数が多い世界戦略車

 バンコク国際モーターショー2023のプレスカンファレンスにおいて、三菱自動車の加藤隆雄社長は次のようにスピーチした。

(三菱自動車・加藤社長のコメント引用ここから)

 今年、2023年は、ピックアップトラック「トライトン」の全面改良や新型コンパクトSUVの投入など、三菱自動車のコアマーケットであるアセアンでの成長を加速させていく、とても重要な年になります。

 そして、「トライトン」は当社のラインアップの中で最も販売台数が多い世界戦略車です。タイは「トライトン」の販売台数が世界一であり、「トライトン」を生産してグローバルに輸出する重要拠点でもあります。タイ政府、メディア、タイ国民の皆様の支援のおかげで、「トライトン」 はタイと国際社会に貢献していると確信しております。私たち三菱自動車にとって、新型「トライトン」を成功させることは最重要ミッションなのです。

 本日は、その新型「トライトン」のコンセプトカーを、皆様に披露させていただけること、たいへん、うれしく思っています。

〈中略〉

 ピックアップトラックは、「働くクルマ」として、荷物を目的地まで確実に運ぶ、毎日の仕事を確実にこなすための、高い信頼性と走破性が求められます。

 一方で、プライベートを楽しむクルマとして、運転のしやすさや乗り心地の良さ、アウトドアレジャーを満喫できる使い勝手、どんな天候や路面でも自信をもって運転できる頼もしさや安心感が求められます。

 これらの公私にわたるハイレベルな要求を満たすため、厳しい基準の社内試験はもとより、世界中のあらゆる環境での走行試験を実施しています。

 また、長年にわたるダカールラリーなどを通じて得たノウハウを市販車の開発に活かし、操縦安定性や悪路走破性といった三菱自動車の強みを磨き上げ、どんな天候や路面でも安心して楽しめる走りを実現してきました。

 実際に私も、日本の十勝にあるオフロードコースで試乗し、新型「トライトン」の力強さ、頼もしさ、安心感を実感することができました。発売に向けて順調に仕上がっており、楽しみにお待ちいただきたいと思っています。

(引用ここまで)

コンセプトモデルが履いていたのは、横浜ゴムのマッドテレインタイヤ「ジオランダーG003」。荷台にもスペアタイヤを2本搭載する。ラリーフィールドではスペアタイヤも重要になる
コンセプトモデルが履いていたのは、横浜ゴムのマッドテレインタイヤ「ジオランダーG003」。荷台にもスペアタイヤを2本搭載する。ラリーフィールドではスペアタイヤも重要になる

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